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環境ニュース[海外]

欧州委員会農業・田園地域開発・漁業委員、イギリス訪問で田園地域復興、漁業資源管理を力説

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2001.10.09 【情報源】EU/2001.09.26 発表

 欧州委員会のフィッシュラー農業・田園地域開発・漁業委員は、口蹄疫でダメージを受けているイングランド北西部を訪問。「農業は単なる産業ではない。最近の危機は、農業が地域環境のダイナミズムに貢献していることを示すものでもあった」と述べ、EUがイギリス農業を支援していく方針を強調した。さらに、野生生物から建築物、地域の伝統に至るまで、イギリスの地方に固有なものを保全するため、また地域開発、環境、インフラ、市場の復興を進めるため、EUは地域補助を拡充してきたが、さらに一層の努力が必要だという見方を示した。
 また、漁業資源問題について、Fleetwood漁業会議の代表とも会見した。近年、アイリッシュ海の漁業資源が減少しているため、特にタラについては、昨年から回復に向けた措置がとられている。同委員は、「こうした措置が漁民のこれまでの行動を変化させ、器具の取り付けが経済的な負担になっていることは承知している。しかし、アイリッシュ海の漁業資源回復のための手段でこれ以上のものはない。魚がいなければ収入もなく、これは漁業者のみならず、販売業者、加工業者にも言えることだ。このような問題はアイリッシュ海に限ったことではなく、共通漁業政策の改善に取り組む必要があることを示している」と述べた。現在、漁業関係者も交えて、共通漁業政策のレビューが進められている。欧州委員会は、多年度、複数種、生態系志向の漁獲総量規制、技術手法の強化、管理策の改善などの考えを大枠として示している。【欧州委員会環境総局】

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