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環境ニュース[海外]

EPA ハドソン川PCB浄化計画を公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2000.12.06 発表

 EPAのブラウナー長官は、12月6日、ハドソン川をのPCB汚染を浄化し、人の健康を保護するための計画を発表。当該提案は、10年に及ぶ科学的調査の結果、提示されたもので、近年最も積極的なプロジェクトの一つである。
 ハドソン川の汚染は、ゼネラルエレクトリック社が1977年まで30年間に渡り、130万ポンド(約590トン)のPCBをハドソン川に直接放出していたことによる。
 今回の浄化計画では、食物連鎖の結果、人体・野生生物に蓄積するおそれのあるPCB100000ポンド(45トン)以上を除去するもの。この結果、人や魚へのリスクは現在の5分の1になる。
 ハドソン川の科学的再評価では、同地域がSuperfund 国家優先リスト (Superfund National Priorities List)に登録されて6年後の1990年に始まったものである。同評価によると、PCBが自然に浄化されることはあり得ず、目的地点の浚渫をしないと安全なレベルに達することはできないという。PCBは川底の沈殿物の中に堆積しているが、一定の場所に止まっているわけではなく、川下に向かって移動している。このため、浄化計画では、川の最も汚染された部分(12%)において、260万平方ヤード(199万立方メートル)以上の沈殿物を浚渫する。その後、クリーンな資材で埋め戻し、浚渫物については鉄道で遠方に輸送し、処分する。浚渫プロジェクト
は、スーパーファンド法に基づき、ゼネラルエレクトリック社に浄化の責任を負わせるが、5年間で46,000万ドル(506億円)に及ぶ計画となる。
 EPAは、この事業案に対してパブリックコメントを募集した上で、2001年6月には最終的な方策を確定させたいとしている。【EPA】

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