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環境ニュース[海外]

EPA ペルフルオロオクタン酸の削減にむけた世界的な管理プログラムを創設

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.02.13 【情報源】アメリカ/2006.01.25 発表

 EPAは、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の排出量および製品中の含有量を2010年までに95%削減すること、および2015年までに曝露源を除去するための取り組みを行うよう、企業に呼びかける、世界的な管理プログラムを創設する。
 PFOAは、焦げつき防止やさび付き防止の表面加工などを行う際に用いられるフルオロポリマーの製造に、補助剤として利用されている。また、カーペットや紙、布の耐水性、耐汚性、耐油性加工に用いられるフルオロテロマーが分解した場合に発生する。PFOAは難分解性であり、野生生物やヒトの体内から低レベルで検出され、動物実験では懸念される影響が示されている。
 このプログラムへの参加企業は、2000年を基準として、2010年までに、PFOA、PFOA前駆物質などの排出量、および製品中含有レベルを95%削減することを約束する。また、このプログラムは、これらの企業に対して、95%の削減目標を達成した5年後、遅くとも2015年までに、PFOAへの曝露源を除去すべく取り組むことを要求する。
 さらに、参加企業は、2006年3月1日までに誓約をEPAに提出し、2006年10月31日までに、2000年の排出量および製品含有量に係る情報をEPAに提出しなければならない。進捗状況に関する年間報告書は、毎翌年の10月が提出期限となる。参加企業は、EPAおよび他の参加企業と協力して、これらの化学物質の分析基準および実験方法を開発し、それに合意しなければならない。
 なお、EPAは、有害物質排出目録(TRI)に、PFOAおよび関連物質を追加する取り組みを開始する予定である。【EPA】

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