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環境ニュース[海外]

温室効果ガス排出取引スキーム最終版を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.08.24 【情報源】イギリス/2001.08.14 発表

 イギリス政府は、7月14日、温室効果ガスの排出取引制度の枠組みを定める「イギリス排出取引スキーム枠組み文書(The Framework document for the UK Emission Trading Scheme)」最終版を発表した。これは、5月に発表された案を、産業界などの意見を踏まえて修正したもの。このスキームにより、2010年までに年間200万トンの炭素削減が見込まれている。一国の産業界全体にわたる仕組みとしては、世界でも始めての試みとなろう。
 具体的には、まず参加企業は温室効果ガス削減目標値に署名。企業は、排出量を自らの努力で削減することもできるし、あるいは排出「枠」を売買することもできる。もし企業が低コストで、目標値を上回る排出削減を達成した場合には、その企業は余剰分を他社に売るか、またはその分を貯蓄して将来使うことができる。
 政府は2003−04年度より5年にわたって2億1,500万ポンド(365億5000万円)を支出、この計画に参加する企業のインセンティブとして提供する。マイケル・ミーチャー環境大臣は、「このプロジェクトにより、イギリスは温室効果ガス取引という新分野で世界の主導権を握ることになる。これは、ボンで話し合われた気候変動対策が環境だけでなくビジネスにとっても有益であるということを立証するものである」と、期待を述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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