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環境ニュース[海外]

1999年は野鳥が増加

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】イギリス/2000.11.27 発表

 イギリス環境・運輸・地域省は、11月27日、1999年の野鳥に関する統計を公表した。
 これによると、1999年は暖冬の影響もあり、農地の野鳥種(ヒワ、スズメ等)、森林の野鳥種(ミソサザイ、キクイタダキ等)は5%ほど増加したという。しかし、長期的に見ると野鳥は減少傾向にあり、1970年代と比べ、農地の野鳥種は41%、森林の野鳥種は14%減っている。
 この野鳥の個体数統計は、イギリス政府の掲げる15の持続開発指標のうちの1つである。野鳥数は、田園地帯の自然指標として取り扱われている。また、イギリス農水省(the Ministry of Agriculture Fisheries and Food)は、農地の野鳥数を、持続可能な農業(sustainable agriculture)の生物多様性指標として活用している。イギリス生物多様性行動計画の中では、減少が著しいヒバリやウタツグミなど、26種の生物について回復目標が設定されており、この中で、農水省は、2020年までに農地の野鳥の減少をくい止めることを計画している。
 なお、今回の統計では、希少な野鳥(繁殖ペアが500以下の種)数についても公表され、過去30年間で約2倍に増加したことが明らかになった。希少な野鳥の回復要因としては、目標を明確にした調査と行動、関係省庁やボランティア団体、農業者らの努力が挙げられている。【イギリス環境・運輸・地域省】

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