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環境ニュース[海外]

CMS事務局 アフリカの大西洋沿岸のウミガメに関する報告書を公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.08.22 【情報源】国連/2001.08.07 発表

 移動性の種に関する条約(the Convention on Migratory Species: CMS)の事務局は、アフリカの大西洋沿岸のウミガメに関する報告書を公表。西アフリカには世界で最も重要なウミガメの餌場と営巣地があり、それらの多くが脅威にさらされていると警告するとともに、迅速な国際的対応を求め、協力を呼びかけた。
 この報告書は、CMS事務局が、同地域のウミガメについて初めて委託して実施した包括的な報告。報告書は、南ガボンのロングビーチに、オサガメ(Leather back turtle 訳注:現生ウミガメ類の最大種。太平洋、インド洋、大西洋の熱帯・亜熱帯の海洋に生息。絶滅に瀕している)が世界で最も多く生息していることを指摘している。カーポベルデ諸島の一部であるボア・ビスタでは、新たに多くのアカウミガメ(Loggerhead turtle)が発見された。また、モーリタニアは、広大な海草地帯があって、アオウミガメにとって、西部アフリカで最も重要な餌場となっていると考えられるという。
 CMS副事務局長のDouglas Hykle氏は、「この報告書は、我々に対し、研究対象となっている6つの種の生存が危機的状況にある中で、大西洋沿岸がウミガメにとってどれほど重要であるか、はじめて包括的な実態を示したものである。これらの珍しい海生動物が将来世代まで生き延び、繁殖するのであれば、国際レベル、地域レベル、そして国内レベルでの行動が早急に必要とされることは明らかである」と述べた。【UNEP】

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