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環境ニュース[海外]

狂牛病病原体 土壌内で長期生存のおそれ

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2000.11.28 発表

 近時、シュレスビヒ・ホルシュタイン州で、狂牛病が発見された。これを受 けて、連邦環境大臣は、11月28日、狂牛病の病原体は、土壌内で長期間生存しつづけるおそれがあるとする、土壌保全学術審議会の見解に留意するよう各州政府に注意を促した。

 本年2月、学術審議会は、土壌保全に関する包括的な意見書「事前配慮による土壌保全への道(Wege zum vorsorgenden Bodenschutz、
BT-Drucksache 14/2834を参照)」を提出した。その中で、狂牛病の病原体に汚染されているおそれがある牧草地について、人間と環境への危険性なしと判断されるまでは、防疫のために隔離するよう推奨していた。その他、狂牛病の病原体が、土壌内で長期間生存する可能性や、食物連鎖等により、土壌生物へ移動する可能性、動植物へ影響を及ぼす潜在的な可能性等について、学術研究をすすめることも推奨していた。

 連邦環境省は、この意見を踏まえて、研究事業案を作成し、2001年の環境研究計画の中に盛り込んでいた。狂牛病の病原体など、土壌中の伝染性生物分子の存在とその影響について、研究が進められるものとされていた。今回、ドイツ国内で狂牛病が発見されたことから、これらの研究事業は、焦眉の課題としてますます重要度を高めていると、環境省は考えており、土壌保全学術審議会に対しても、あらためて、狂牛病のテーマに取り組むよう要請している。【ドイツ連邦環境省】

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