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環境ニュース[海外]

アナン国連事務総長 大型類人猿保護のため 一層の努力を求める

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.09.30 【情報源】国連/2005.09.09 発表

 「国連大型類人猿存続計画(GRASP)」の政府間会合が、9月5日〜9日、コンゴのキンシャサにおいて開催され、国連のアナン事務総長は、大型類人猿の保護に向けて、一層の努力を求めた。アナン事務総長の演説要旨は以下のとおり。
 「大型類人猿は、生息地の喪失、疾病、狩猟、違法取引などにより絶滅の危機にある。50年前には少なくとも200万頭は生息していた大型類人猿は、現在、世界中で40万程度に過ぎないと推測されている。
 西アフリカからボルネオまで、大型類人猿の生息地を抱える23ヶ国において、大型類人猿の生存を確保するためには、現在残っている森を保全していくほか方法はない。各国は開発と環境的な持続可能性のバランスをとるべく奮闘している。
 しかし希望の光はある。国ごとの保護活動が進められており、国境を越えた協力も行われている。地域コミュニティも、手段とモティベーションがあれば、保護活動に熱心に取り組んでいる。こうした成功の上に取組みを進めていくためには、支援と励ましが必要であり、GRASPが重要な理由は、ここにある。
 大型類人猿の未来には、まだチャンスがあるが、その未来は、完全に、我々人間の手中にある。大型類人猿が生息しつづけている国々とって、今回の会議は取組みを強化し、今後の道筋を描くチャンスとなる」【UNEP】

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