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環境ニュース[海外]

EU・インドサミット 気候変動、環境問題について討議

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.09.22 【情報源】EU/2005.09.07 発表

 第6回EU・インド首脳会議が、インドのデリーで開催された。会議では、経済、貿易といった問題にとどまらず、人権、安全保障、環境、エネルギーなど幅広い問題について討議され、「インド・EU戦略的パートナーシップ共同行動計画」が採択された。同計画に盛り込まれた、環境関係の主な事項は以下のとおり。
●環境
地球環境問題、特に、気候変動枠組み条約、京都議定書モントリオール議定書生物多様性条約等について対話を深める。
・環境に関する共同ワーキンググループ会合を年に1度は開催し、ハイレベル協議も行う。
・2005年に、企業や学者、市民団体などが参加する「インド・EU環境フォーラム」を組織し、知見を交換する。
・エコラベルスキームについて専門家の会合を開く。
●クリーンな開発と気候変動
 インドとEUは、自主的な取組みを重視する「クリーンな開発と気候変動に関するインド・EUイニシアティブ」を創設することに合意。クリーン技術の重要性に鑑み、以下の事項に合意した。
・クリーン技術へのアクセスを拡大し、導入の障害を乗り越えるための方法を開発する。
・クリーン技術の研究開発に向け、投資を増加し、官民のパートナーシップを促進する。
・クリーンだが効率的でない技術について、規模の経済を追求し、価格のギャップを埋める。
・2005年に、気候変動に関する専門家会議(クリーン開発メカニズム(CDM)を含む)を開催する。また、CDMの実施について協力を強化し、企業のCDM事業への参加を促していく。
 この他、気候変動への適応措置についても、気候変動やその影響を予測する科学的・技術的・組織的な能力の強化、適応措置・技術の研究開発などで協力していくこととした。
●エネルギー
 「インド・EUエネルギーパネル」の下、エネルギー効率化・再生可能エネルギー、石炭・クリーン石炭燃焼技術、核融合エネルギーについて作業部会を設けることが決定されている。EUとインドは、エネルギー効率化や省エネ、再生可能エネルギー、水素・燃料電池メタン回収・利用などの分野でも協力していくことに合意した。【欧州閣僚理事会】

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