NAFTA環境協力委員会　5ヵ年計画を採択

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.06.30 【情報源】アメリカ／2005.06.23 発表

　EPAのジョンソン長官は、アメリカ、カナダ、メキシコで構成される「環境協力に関する委員会（＊）」の第12回理事会会合に参加した。
　今回の会合では、3カ国の商工会議所との会談も行われ、産業界とのパートナーシップを強化すること、および同委員会の革新的な環境保護イニシアティブへの民間部門の関与の拡大を図ることが決められた。
　また、同委員会の5年間の戦略計画も採択された。新たな計画では、成果、情報の質、および健全な科学に基づく分析に重点が置かれている。盛り込まれた優先事項は以下のとおり。
●意思決定のための情報：すべての利害関係者によって用いられるよう、国・地域の環境情報の比較可能性、信頼性、適合性を向上させる。
●能力開発（キャパシティ・ビルディング）：共通の関心を有する環境問題を管理するための制度上の能力を強化する。最初の取り組みとして、メキシコにおける、競争力および環境パフォーマンスの改善を図るべく民間部門と協力を進める機会に焦点をあてる。
●貿易と環境：再生可能エネルギー、環境法の執行、NAFTAにおける環境アセスメント、グリーン購入、外来侵入種といった、同委員会の貿易と環境に係る取り組みの統合を拡大する。
【ＥＰＡ】

＊訳注：北米自由貿易協定(NAFTA)内で合意された北米環境協力に基づく、加米墨3カ国による国際機関