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環境ニュース[海外]

ドミニク・ヴォアネ大臣去る

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.07.19 【情報源】フランス/2001.07.12 発表

 フランスで初めて緑の党から環境大臣となったドミニク・ヴォアネ氏が、同党の議会選挙・大統領選挙キャンペーンに専念するため、大臣の座を譲ることとなった。
 ヴォアネ氏の4年間の業績をしのんで、ジョスピン首相は、「公の議論の場でも、実践の場でも、ヴォアネ氏は、持続可能な開発というアイデアを、我々の政策の主要な要素として組み込んでいくよう努力してくれた」と評価。
 しかし、その一方で、緑の党がジョスピン内閣に大きな影響を与えることができたかという点については、様々な評価がある。当初は、緑の党も、政府に原子力政策の見直しをなんとか約束させ、次世代型のスーパーフェニックス計画を棚上げさせるなど、大きな進展があった。しかし、その後は、重い環境税を産業界に課そうとして失敗したり、昨秋には、石油高騰のために燃料税政策を後退させたりと、なかなかうまくいかなかった。緑の党の政策が、農業や、自動車業界、ハンター、水供給社らの強力なロビー活動によって、後退させられた感もある。
 なお、ヴォアネ氏の後任の環境大臣には、同じく、緑の党のイヴ・コッシェ氏が就任した。同氏は、1946年レンヌ生まれ。レンヌ国立応用科学研究所教員研究員を経て、反核運動、エネルギー分野の活動に参加。1984年にクリッシーで緑の党創設に参加、レンヌ市市議会議員(1989年)、ヨーロッパ議会議員(1989年)を経て、ヴァルドワーズから国会議員(1997年)に選出。国民議会副議長も務めた。【フランス環境・国土整備省】

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