一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、PFASから健康と環境を守る措置を提案
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2025.03.24 【情報源】/2025.03.05 発表
カナダ政府は、「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)に関する現状報告書およびリスク管理アプローチ案を公表する。同報告書は、フッ素樹脂を除くPFASは健康と環境に有害と結論付けている。
PFASは極めて難分解性の高い数千種類もの人工物質で、防水・耐油・非粘着性等のため様々な製品に使用されている。
PFASへの暴露は多くの臓器や系統(肝臓、腎臓、免疫系、神経系等)に悪影響を及ぼす可能性がある。
野生生物にとっても有害で体内に蓄積する可能性があり、容易に分解されず環境中に長く留まる。
こうしたリスクに対処するため、政府はフッ素樹脂を除くPFAS類を1999年カナダ環境保護法(CEPA)のスケジュール1(パート2)に追加することを提案。
段階的アプローチを通じ、代替物質の入手可能性等の要因を考慮しつつ健康と環境の保護を優先するという。
2025年開始の第1段階では泡消火薬剤中のPFAS、第2段階では化粧品や食品包装材料等に含まれるPFASに取り組む。
同案への意見は2025年5月7日まで受け付ける。
【カナダ環境・気候変動省】