一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、前進の兆しもあるが運輸部門の持続可能性への道のりは険しいと報告
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2024.10.28 【情報源】/2024.10.10 発表
欧州環境庁(EEA)は、2024年 時点の運輸部門の主要動向と環境・気候影響をまとめた報告書を発表した。輸送需要の拡大、人と貨物の持続可能な輸送手段の伸び悩みにより、持続可能性への移行は困難になっているという。
主な内容は以下の通り。
・道路輸送は旅客・貨物輸送の主要な手段である。今後数年間、旅客・貨物輸送が増加し、道路輸送は支配的地位を維持する見通し。
・輸送による温室効果ガス(GHG)排出は2022年に1990年比 で約26% 増加した。加盟国で実施・計画中の政策措置では、同部門のGHG排出は2022年比 で2030年に約14%減、2050年に37% 減の見込みで、2050年 までに90% 削減というEU目標を達成するにはより強力な対策が必要。
・排出基準強化等の政策措置と技術開発により、同部門は大部分の大気汚染物質の排出を大幅に削減した。モビリティシステムのグリーン化を加速させるため、より持続可能な形態への移行を目指す野心的な政策と、技術革新への官民の継続的投資が必要。
【欧州環境庁】