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H教授の環境行政時評環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。

No.022

Issued: 2004.11.04

第22講 環境戦線異状あり

目次
時評1 ―ツキノワグマの悲劇
時評2 ―総合治水
時評3 ―ロシア、京都議定書批准に
時評4 ―水俣病関西訴訟最高裁判決
時評5 ―混迷・漂流する廃棄物問題

Aさんセンセイ、台風23号のあと、中越大地震。被災者はほんとにお気の毒ですね。でも、今年はどうなっちゃってるんでしょう。それに台風24号も沖縄に来るそうだし。

H教授ほんとだね。被災者のみなさん、心からお見舞い申し上げます。ところでこういう天災で家屋を失った人に対しては国家補償もできないし、保険もふつうは適用除外になっている【1】
でも国家が国民を守らなくてどうするって思うよね。補償でなく、復興支援金として、被災額に応じて支払うべきだよね。
ま、最近はある程度助成される制度ができたみたいだけど、もっと充実させるべきだよね。


Aさんでも××先生は、そんなところに家を建てたり買ったりしたんだから、その人の自己責任だって言ってましたよ。

H教授な、なんだと!(いきりたつ)

Aさんいや、ワタシじゃないんです。××先生が言ったんです。

H教授あ、ゴメン。そりゃあ、××さんみたいに、実家の援助で災害なんか受けそうにない安全な豪邸を買える人はいいさ。でも、ボクなんかは29年間働いた退職金を全部はたいても、買えたのは地すべり危険区域とかなんかに指定されているいまの中古の小さな住宅なんだ。
だから身につまされて、そういうときムリしてでも義捐金をだすようにしてるんだ。政府だって自治体だってその程度のことしなくてどうする!

Aさんでもそんなおカネ、わが政府にはもはやないでしょう?


時評1 ―ツキノワグマの悲劇

H教授その分は翌年の税金に特別加算すればいい。多くの国民はよしとしてくれるよ。
で、今年は酷暑に豪雨に台風と、まさに異常気象なんだけど、これがツキノワグマ騒動の引き金をひいたという話だ。

Aさんどうしてですか。


H教授もともとツキノワグマは果実食の臆病な動物で、人の気配がすると避けるんだ。だからふつうは人里から離れたところでドングリなんかを食べているんだ。ところが今年はドングリが不作みたいなんだ。

Aさんえー、ドングリ? ドングリにも豊作不作があるんだ。でも、なんで?

H教授酷暑なんかが影響しているんじゃないかな。そして不作の中、ようやくできたドングリさえも豪雨や台風でふやけたり流されたりした。だから、食い物を求めて里へ降りてきて、人間と出会ってパニックになったんじゃないかって話だ。

Aさんツキノワグマ絶滅の序曲にならなけりゃいいですけどねえ。

H教授かつては中山間地域には人がいっぱいいて、里山林は薪炭の生産の場だったし、そこの落ち葉や枯れ枝なんかも畑に漉き込んだりしていたから、頻繁に人が出入りしていた。林内も明るかったから、ツキノワグマは人を避けてもっと奥山にいた。
でも、いまや中山間地域には人影はめっきり少なくなり、里山林は放置され、藪だらけになってしまってから、ツキノワグマの行動範囲は放置里山林まで広がっていたんじゃないかな。だから、今回のようなことがあると、人との接触事故も一気に増えてしまったんだろうな。


Aさんどんぐりが山にたっぷりあればいいんですよねえ。

H教授あるNGOが市民に呼びかけ、都会のドングリを集めて山に戻そうとしたみたいだ。

Aさんへえ、スゴイ!

H教授でもドングリにもいろいろあるから、地域の固有の生態系を撹乱するんじゃないかって意見やそもそも野生生物に給餌するのはよくないって意見など批判的な意見もあるみたいだねえ。それが原因かどうかしらないが、そのNGOもそれ以上のドングリ受け入れをストップしたという話だ。

Aさんうーん、どうすればいいんですか。

H教授わからない。かたっぱしからツキノワグマを撃ち殺せというような短絡的な意見は論外だけど、餓死するのは自然の摂理、いわば自然淘汰で、やむをえないという意見もある。里山林の放置による薮化も地域本来の自然生態系、潜在自然植生への回復過程じゃないかという見方もできる。
こうした問題は科学だけじゃなく、環境倫理とか文明観・自然観といった価値観の問題が絡んできて、絶対の正解というのはないんじゃないかな。
それに直接的な原因である異常気象は地球温暖化と関係があるという見方もあって、いろんな環境問題はどっかでつながってるんだということをよく考えてみる必要があるね。
こういう天災が起きると大量の廃棄物が出て、処理場不足になってしまうとか、ほかにもいろいろあるもんね。


時評2 ―総合治水

Aさんま、それはともかくとして、今回のように各地で洪水がおきると、堤防をもっと嵩上げしたり、ダムをいっぱい作ったり、これまで以上に治水に力をいれなきゃいけないんじゃないですか。

H教授たしかにそういう箇所もあるとは思うよ。でもどんな災害も防止できるような治水なんてどだいムリだし、どれだけカネがあっても足りないよ。
いまですら800兆円も未来の世代に借金しているんだから、できるだけカネを使わずに災害を起きにくくするソフトな工夫をしたり、起きても軽微な被害ですむようなことを考えた方が大事だと思うな。
そういう意味ではダム云々よりは総合治水ってことを考えた方がいい。


Aさん総合治水?

H教授いままではゆったり流れる川の川幅を狭め直線にして、土地の有効活用を図ろうとし、その代わり川の堤防を高くし大雨のときはできるだけ早く海に流すようにしてきた。そして砂防堰堤やダムをいっぱい作ってきた。でもそういうやり方はとうに限界にきている。
山に広葉樹を植えて侵食を抑えるとともに保水力を高め、都市や町の舗装を透水性にして雨水を地下浸透させたり、冠水の危険があるような場所は農地としておいていざという場合遊水地となるようにしておくことだ。

Aさんそんなこと言ったって現に人が住んでるのをどうしようもないじゃないですか。

H教授宅地化しているところまで、いますぐ農地に戻せといってるわけじゃない。ボクだっていま住んでるところを出て行けといわれたら困っちゃうよ。
でもね、ある試算じゃ、キミに曾孫ができるころは人口は半減しているそうだから、そうなれば土地にはだいぶゆとりができるから可能だろう。そうした100年先を見据えたビジョンを持つことが必要なんだ。


Aさん曾孫どころか子どもを作る相手がいません。そっちの方をなんとかしてください。

H教授可哀想に。キミには絶対だれにも負けないいいところが一つあるのにねえ。

Aさん(思わずニッコリ)え? それはなんですか。

H教授だれの先生よりもキミの先生がいい(笑)。

Aさん(憤然と)もう帰ります。ホント、愛想が尽きたわ。

H教授(慌てて)ジョ、ジョーダンだよ。
それに山に広葉樹を植えることは保水力アップだけでなく、炭酸ガスの吸収源にもなって、温暖化対策になる。
クマのためにもいいと思うよ。


時評3 ―ロシア、京都議定書批准に

Aさんそうだ、温暖化といえばロシアが京都議定書批准を決めたそうですね【2】。センセイ、たしか前講でロシアは批准しないんじゃないかといってたですよねえ。その数日後にロシアは批准を閣議決定したんですよ。ほんと、センセイの言うこと、あてにならないんだから。

H教授そういうなよ。悪い予測をしておく方が、外れたらハッピーだし、当たったらオレの予測はあたったと自慢できる。どっちにしたっていいじゃないか。
それに、ボクの言ってることは誰でも知ってることだとか、受け売りにすぎないなんて言われたこともあるけど、そうじゃないことがはっきりしたじゃないか。ボクだって、自分のアタマで考えてるんだ。

Aさんそして、その部分は全部外すんですね(笑)。

H教授う、うるさい!

Aさんでもねえ、ロシアの閣議決定は前講が掲載される前でしょう。いっくらでもその間に直せたのにどうしてそうしなかったんですか。そうすれば満天下に恥を晒さずにすんだのに。


H教授そんな姑息なマネはしたくない。これがボクの矜持なんだ。

Aさんホントかなあ。ただ、面倒くさかっただけなんじゃないですかあ。

H教授ま、それもあるけどね。
もっとも手放しで喜べない。ロシアは要するにホットエアーっていうカネ欲しさに批准するんで、第二約束期間についてはどう転ぶかわからない。

Aさんそれより日本の対応の方がもっとたいへんじゃないですか。
炭素税(温暖化対策税)【3】はどうなりそうですか?

H教授政府税調の会長は時期尚早みたいなこと言ってたし、むつかしいんじゃないかなあ。
来年早々に京都議定書発効は確実みたいだから、導入を前提に1年かけて制度設計しろって言うならわかるけど、そうじゃないみたいだしねえ。
ま、温暖化対策大綱の改定がどういう決着をみるかだねえ。
産業界は京都議定書に冷たく、経団連は炭素税猛反対の姿勢を崩していないけど、経済同友会の方はロシアの批准を歓迎するようなことをいってたから、産業界の方も必ずしも一枚岩じゃないみたいだ。


Aさん来週の米国大統領選挙の結果もおおきく響くんでしょうねえ。

H教授うん、ただ、ケリーが勝っても京都議定書にただちに戻るなどの劇的な政策変換はできないと思うよ。ま、少なくとも欧州などとの協調路線には戻るとは思うけどね。

Aさんどっちが勝つんでしょう?

H教授さあ、大接戦みたいだけど、どっちにしろ本講が掲載される頃には決まってるだろう。

Aさんセンセイはどっちの、あ、言うまでもないですよね。

H教授ふふ、いずれにせよ、温暖化問題は自然エネルギーだとか燃料電池みたいな技術的なブレークスルーだけではダメで、同時にエネルギー総体の抑制に転じるような社会的ブレークスルーが必要だろうな。

Aさんムリですよ。快適さを追及するのは人間の本能なんですから。

H教授そんなことはないよ、快楽を追求するのは本能だけど快適さはまた別。快適さとは逆の、はたからみれば苦痛しかないようなスポーツに身を焦がす人は沢山いるじゃないか。それは価値観の問題なんだ。

時評4 ―水俣病関西訴訟最高裁判決

Aさんまあ、承っておきましょう。ところで水俣病関西訴訟の最高裁判決がでましたね【4】

H教授うん、あの悲惨な水俣病が奇病としてはじめて知られたのがもう50年もまえ。この関西訴訟が提起されてからでも20年以上経ってるから、長かったよねえ。


Aさんなにが争点だったんですか。

H教授それだけでも一冊の本が書けるほどなんだから、思いっきり乱暴にはしょってしまうよ。
水俣で奇病が多発してチッソの排水が疑われた。'67年には早くも訴訟が始まり、'68年には渋っていた政府も公害反対運動の嵐の中でようやくチッソ排水に起因する有機水銀が原因との公式見解を発表した。裁判でもチッソが直接の加害者であるという判断が確定した。
で、政府は水俣病かどうかの認定基準を決め、認定患者にはチッソが補償し、その経費は行政の方がチッソに貸し付けるというスキームを作ったんだ。この認定基準が厳しすぎるんでないかというのがひとつの争点。
もうひとつは水俣病をもっと早期に抑えられたはずで、有機水銀の規制をしなかった行政に不作為という責任があるんではないかというのが争点だったんだ。
そしてチッソと国、県を被告とした多くの訴訟がなされた。チッソは責任を認めたけど、国、県は責任を認めず、裁判は延々と長期化したんだ。

Aさん環境省も一貫して両方とも否定し続けてきたんですね。

H教授認定患者がどっと増えて、しかも行政責任を認めれば、莫大な国家補償が必要になる。被告は国だから旧環境庁もその一員に過ぎず、そんなの当時の大蔵省が認めるはずもない。こうした板ばさみで担当局長がひとり自殺したことがある。
一方、患者団体の方も長年つづく反対運動のなかで疲弊し、いろんな団体にわかれてきた。'95年、村山内閣のとき政府は行政責任には触れないまま総理が遺憾表明を行い、さまざまな援助策とチッソが未認定患者にも一時金を支払うという「最終解決案」を提示。疲れきっていた多くの患者団体が訴訟をとりさげて受諾した。これで、ようやく解決したかと思ってたんだけど、唯一裁判闘争を続けてきたのが、今回のこのグループ。
そして今回最高裁は明確に行政責任、つまり行政の不作為を認めるとともに認定基準そのものが厳しすぎるという判断を下したんだ。


Aさんセンセイは水俣病にかかわったことはあるんですか。

H教授環境庁ができる前後のことだけど石牟礼道子さんの「苦界浄土」を読んで涙したり、チッソ一株運動に協力したことはあるけど、直接かかわったことはない。でもあの頃は「水俣病を告発する会」の厚生省支部なんかもあったなあ。
たしか'80年代の頃だったけど担当した人から、裁判所は和解勧告だとかなんだとか詰まらないことやってないで、とにかく早く最高裁まで行って、国敗訴の判決を出してほしいといってたのを聞いたことがある。そうしないと動きようがないってね。
あと認定基準を緩めなかったのは大蔵省との関係もあるけどそれだけじゃない。
というのは認定基準では有機水銀中毒症のハンター・ラッセル症候群【*】にみられるいろんな症状が多数みられるものを「水俣病」と認定していた。
でもねえ、水俣病といっても悲惨な劇症型水俣病の患者さんたちはとうに死んでいた。だから水俣病と認定された人だって、そういう悲惨な死に方をした患者さんと比べるとまだ軽いほうだということになる。
ましてや、いろんな症状のうちのひとつかふたつしかみられない人は、老化からくるものとの区別もむつかしいこともあって、思い込みであったり、あるいはニセ患者が入っているんじゃないかという疑いをもっていたんじゃないかと思うな。

Aさんセンセイはどう思われるんですか。

H教授ひとつの症状+毛髪か筋肉の水銀濃度だとかで認定できなかったのかなあと思うけど、門外漢だからわからない。
ま、いずれにせよ今回の判決で認定基準を再検討せざるをえないんじゃないかな。
それに'95年の「最終解決」も蒸し返されるかもしれない。
それとねえ裁判をもっと迅速に出来ないのかなあと痛切に思うよ。冤罪の可能性のあるものは別だけど、それ以外はぱっぱっとすりゃいいのにと思っちゃうな。
それといまの水俣市だけど、もうかつての面影は一新し、環境都市を目指して行政もNGOと連携していろいろがんばっていることを付け加えておこう。
いずれにせよ、エイズのときもそうだったけど、役人は汚職だとかの破廉恥なことだけでなく、やるべきことをやらなかった、あるいは誤った判断をした場合に法的責任を問われることもあるということを肝に銘じておいた方がいいね。
そういう意味じゃ、温暖化なんかもそうだと思うよ。


ハンター・ラッセル症候群と水俣病

1937年にイギリスの農薬工場で起こった神経症は、きわめて特徴的な臨床症状を示し、四肢のしびれ感と痛み、言語障害、運動失調、難聴、求心性視野狭窄などが共通に認められた。
イギリス人医師のハンターとラッセルらが、動物実験に基づいてメチル水銀中毒であると診断し、これらの症状を有機水銀中毒の重要な症候群として1940年に報告した。1954年に患者の1人が死亡した際の解剖により病理的所見も明らかにされた。これらの症候群がのちに「ハンター・ラッセル症候群」として、有機水銀中毒の診断基準とされた。
1958年に水俣を訪れたイギリス人神経学者マッカルパインは、水俣病がイギリスの有機水銀中毒の症例によく似ていることを指摘。水俣病の原因物質として水銀が疑われ、水俣病が有機水銀中毒であることが判明するきっかけになった。
一方で、水俣病が有機水銀中毒として認定された後、認定審査会がハンターラッセル症候群を患者認定基準にしたことから、典型症状とは異なる慢性・重症・軽症水俣病患者の多くは患者認定を受けられない原因にもなったとも指摘されている。

参考:認定基準:http://www.kumanichi.co.jp/minamata/m-jiten3-07.html
(水俣病事典「〜熊本県大百科事典より〜」)

時評5 ―混迷・漂流する廃棄物問題

Aさんほかには、岐阜の産廃不法投棄問題が表面化し悪質業者が摘発されましたね。

H教授不法投棄では豊島と青森・岩手県境が有名だけど、もっとほうぼうに山ほどあると思うよ。確信犯だから、どんな規制を強化しても根絶はむつかしい。
千葉の産廃担当者が書いた「産廃コネクション」というのを読んだけど、たいへんショッキングなことが書いてあった。

Aさんどういうことが書いてあったんですか。


H教授産廃の最終処分場の残余年数は環境省データでは平成14年4月現在では4.3年、首都圏では1.1年となってるんだけど、じつはこれは十年前からそんなに変わっていない【5】。これはとにかく必死になって毎年最終処分場を確保しているからだと単純に思ってたんだけど、それだけじゃなく、相当部分が不法投棄されているからだと書いてあった。

Aさんへえ、じゃホントに氷山の一角ですね。

H教授それどころか優良な産廃業者がいるというのは幻想で、一見優良な産廃業者といえど、必ず悪質業者とどっかでつながっているなんてことも書いてあった。ちょっとオーバーかなと思うけど。
産廃を出す工場・事業場じゃ昔はちょっとでも安上がりに処分してくれる処理業者を探し、市場原理が働かないからダンピングを生み、それが不法投棄の温床だといわれていた。
でもいまじゃマトモな工場・事業者ではマトモな処理業者を探しているんだけど、これがほんとだとすれば、なにをもってマトモというかはむつかしくなってくるよね。
ほかにも容器リ法10年をまえにしての付則に基づく見直しだとか、能勢ダイオキシン汚染土の処分問題だとか廃棄物関連は依然として課題が山積みだね。
こうした課題を一個一個片付けるだけでなく、廃棄物処理の法的・社会的システム自体の抜本的な見直しが必要だし、三位一体改革という名のもとで、ごみ処理施設補助金を撤廃して地方任せにするなんてとんでもない話だと思うよ。


Aさんその話はまえにやりましたよ。

H教授何度でもいいつづけるよ。
これは一般廃棄物で、市町村責任なんだけど、各市町村ではどこでも引き取れないごみってのを明示している。処理困難物といって、ボクの住んでいるところでは「ガスボンベ、消火器、農薬、劇薬、タイヤ、バッテリー、土砂、がれき」だ。
これはどうしたらいいんだ! これこそ拡大生産者責任を法的に明示すべきじゃないか。

Aさんまあまあ、センセイ、落ち着いて。


H教授う、ゴホン。ところでここらでCMだ。前講でキミに馬鹿にされたけど、ようやくボクの個人ホームページ(http://www.prof-h.net/)をつくったぜ【6】

Aさんえ? パワーポイントも操作できないセンセイが?
うそでしょう。ホームページって呆夢屁痔の間違いじゃないですか。

H教授なにをわけのわからないことを言ってるんだ。
じつは一年生の男子学生に頼んでつくってもらったんだ。やっぱり1年生ってのはキミなんかとちがって初々しくていいねえ。ま、まだ未完成で、文字ばっかりで読みにくいけどね。


Aさんはいはい、どうせセンセイの書くものだから馬鹿話ばっかりでしょう。

H教授うるさい。あとひとつ共著だけど「持続可能社会構築のフロンテイアー経営と企業の社会的責任(CSR)」(関西学院大学出版会、2,800円+税)というのが出版された。
環境経済学の大家、天野明弘先生と環境社会学、リスク学の俊秀、大江瑞絵さんが編者で、産官学のいろんな人が書いているんだ。

Aさんえー、いくら共著でもそんなむつかしそうな本をセンセイが書いたんですか。

H教授うん、まあね。

Aさんへえ、センセイはどんなテーマで何ページくらい書いたんですか。

H教授この本の「はじめに」というところを2ページほど書いただけだけど。

Aさん...。


注釈

【1】内閣府防災担当のホームページ
詳細ページへ
【2】ロシア、京都議定書批准へ
EICネット国内ニュース「ロシア上院の京都議定書可決を歓迎する環境大臣談話を発表」
環境省大臣談話
【3】炭素税
地球温暖化防止のための税の論点(環境省)
政府 税制調査会 平成12年7月「わが国税制の現状と課題−21世紀に向けた国民の参加と選択−」答申 環境問題への対応
【4】水俣病関西訴訟最高裁判決
EICネット国内ニュース
(→環境大臣談話)
熊本日日新聞の「水俣病百科」
【5】産業廃棄物の排出及び処理状況等について
詳細ページへ
【6】Hキョージュの個人ホームページ
「Hキョージュ=久野武=越貴来翔の世界」
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(執筆 平成16年10月26日、同月末 編集了)
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