一般財団法人 環境イノベーション情報機構
No.277
Issued: 2020.01.23
COP25の概要と成果や残された課題、及び我が国の発信(環境省地球環境局)
2019年12月2日から15日まで、スペインのマドリードで国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)が開催されました。
2015年のCOP25で採択され、翌2016年に発効したパリ協定は、2020年以降の気候変動対策のための新たな国際枠組みとして、いよいよ本年より本格的な運用段階に入ります。COP24までに6条以外の実施ルールが合意され、今回のCOP25では残された6条(市場メカニズム)の合意をめざして交渉が進められましたが、交渉は難航し、予定を2日間超過しての閉会となっています。
小泉大臣をはじめ、日本政府代表団は、交渉に積極的に対応するとともに、日本の取組・イニシアチブを、サイドイベントや各種会談等を通じて精力的に行っています。
本稿では、COP25の概要と成果や残された課題、またCOP25における我が国の発信について解説します。
- 第1幕「気候変動交渉とパリ協定(概要)」
- 気候変動対策の国際交渉の経緯
- パリ協定(Paris Agreement)の概要
- パリ協定に基づく取組の前進・向上の仕組み
- COP25等の構成
- 気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)について
- 第2幕「COP25での交渉と今後」
- COP25:交渉の概観
- 主な交渉議題:6条(市場メカニズム)
- COP25の結果:パリ協定6条(市場メカニズム)
- 6条(市場メカニズム):次のステップ
- COP25全体カバー決定:野心の向上
- COP25全体カバー決定:2020年以前の振り返り(pre2020)
- COP25 ロス&ダメージ
- COP25 条約下長期目標の定期レビュー
- COP25で結論:ジェンダー、キャパビル等 新たに加わった作業関係:海洋及び土地
- COP25で結論を得られず継続議題:透明性、共通タイムフレーム等
- COP25 各国の閣僚級との会談
- 小泉大臣の気候変動外交(UNFCCC交渉)
- 小泉大臣の気候変動外交(バイ会談)
- 小泉大臣の気候変動外交(クロージング)
- 第3幕「COP25での発信」
- 気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)について
- COP25 小泉大臣ステートメント骨子
- 適応に関する閣僚級対話
- フルオロカーボン・イニシアティブ設立セレモニー
- 大阪ブルー・オーシャン・ビジョン ラウンドテーブル
- 国連SDGsパビリオンでのワークショップ
- 「気候変動と防災」イベント
- 炭素中立性連合サイドイベント
- JCMパートナー国会合
(ステートメント、内外記者会見)
(ジャパンパビリオン、サイドイベント等)
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