一般財団法人 環境イノベーション情報機構

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わたしたちのごみは?

スチール缶のリサイクル

スチール缶はジュースやコーヒーなどの飲み物だけでなく、缶詰、お茶、クッキーの缶など昔から私たちの生活でよく使われています。スチール缶の原料である鉄鉱石は天然の資源で、日本は外国から輸入しています。限りある資源を守るためにスチール缶のリサイクルを進めましょう。

スチール缶のリサイクルの流れ

スチール缶は資源ごみとして分別回収されると、市町村のリサイクルセンターに運ばれます。ここで磁石を使って他の金属などと選り分けられ、プレスして鉄スクラップ(大きなかたまり)になります。製鉄メーカではこのスクラップから鉄骨や鉄筋などの建築資材、橋げたなどの土木資材を再生します。また、製鉄メーカが薄板にすると、製缶メーカで新しいスチール缶に生まれ変わります。
自動販売機やコンビニなどのあき缶ボックスに入れられたスチール缶も同様のしくみでリサイクルされています。

スチール缶の生産量とリサイクル率の移り変わり

(資料:あき缶処理対策協会)

左のグラフはここ10年のスチール缶の生産量、リサイクル量、リサイクル率を表しています。
1999年には缶の数でいうと197億缶、日本人1人あたり1年に157個のスチール缶を使ったことになります。
しかし、スチール缶はリサイクルされる割合も 82.9% と高く世界でもトップレベルです。
スチール缶リサイクル率 = リサイクル量 105.1(万トン)÷ 生産量 126.9(万トン)100=82.9(%)

スチール缶のリサイクルが進んでいるのは、一つは「磁石につく」という鉄の性質によります。磁力選別機という機械で自動的に大量にスチール缶を選び分けることができるのです。
二つ目には、スチール缶は資源ごみとして市町村が分別回収しスクラップ化する、というしくみができているからです。
なお、飲み物の缶のうちスチール缶は全体の54%です(1999年)。


スチール缶のリサイクルを進めよう

スチール缶にはこのマークがついています。

次のことに注意して、スチール缶のリサイクルをもっと進めましょう。

  1. スチール缶は決められた日に資源ごみとして出しましょう。
    または学校や町内会などの回収に協力しましょう。
  2. 自動販売機で缶ジュースを買った時には、飲み終わったらあき缶を缶ボックスに入れましょう。
  3. 処分する時は飲み物など缶の中身を残さないでね。そして、さっと洗ってください。

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