紙のリサイクル
新聞、雑誌、段ボールなどの紙はリサイクルによって、ほとんどが再び紙になります。これを再生紙と呼びます。
使い終わった紙は古紙と呼ばれ、これが再生紙の原料になります。
古紙を回収し再生紙にするリサイクルの流れは次のようになります。
紙のリサイクルの流れ
紙は新聞、雑誌、段ボール等に分別して回収に出すと、回収専門の業者などを経て製紙原料問屋に集められ、そこから製紙メーカに買い取られて、新たな紙に生まれ変わります。
古紙からの再生の工程は、
(1)古紙に混ざっている紙以外のもの(ビニール、プラスチック、他)を取り除く
(2)きちんと仕分けする
(3)巨大なミキサーにかけてどろどろにする
(4)ホッチキスの針などを取り除く
(5)インク抜きをして漂白剤で白くする
(6)パルプ原料として再び紙にする
となります。
古紙の回収率と利用率の移り変り
古紙の回収がどのくらい行われているのか、古紙がどのくらい使われているのかを表すのが、古紙回収率と古紙利用率です。
回収率 = 古紙回収量(回収した量)÷ 国内消費量(使った量)
利用率 = 古紙を使った量 ÷ 紙の生産量
1999年には古紙のリサイクルは約56%でした。トイレットペーパーなどのようにリサイクルが不可能な紙もあるので、それを除くと全体の約10%のリサイクル可能な紙が、回収されないで焼却場または埋立地に捨てられたことになります。
紙のリサイクルを進めよう
日本は国民1人あたりでは世界第7位の紙の消費国です(1999年)。
紙のリサイクルを進めれば、地球上の森林資源の節約になると同時に、ごみを減らすことができます。
次の点に注意して積極的にリサイクルしましょう。
- きちんと分別して回収に出す。
- 新聞
- 雑誌
- 段ボール
- その他の紙(分別のしかたは市町村により多少異なります。)
- 次のような紙は再生に適さないので混ぜて出さない。
ビニールコーティングされた紙、写真、感熱紙(FAX紙)、カーボン紙など - 分別した紙をそれぞれひもでしばって出す。
- 紙製品を買うときは再生紙が使われているものを買う。
リサイクルは、古紙を回収に出すだけでなく、再生紙を使った製品が使われてはじめて成立します。
積極的に古紙利用製品を使いましょう。
古紙利用製品にはグリーンマークまたはエコマークがついているものがあります。