アルミ缶のリサイクル
飲み物の缶が作られるようになってから、アルミ缶は軽くて飲み口を開けやすいことから普及するようになりました。
今では缶全体の約46%がアルミ缶です。(資料:あき缶処理対策協会 1999年)
アルミ缶のリサイクルの流れ
アルミ缶は資源ごみまたは町内会、学校などの集団回収で集められると、回収専門の施設を経て、アルミ製造企業などのメーカで新しいアルミ製品に生まれ変わります。
自動販売機やコンビニなどのあき缶ボックスに入れられたアルミ缶も同様のしくみでリサイクルされています。
観光地など屋外にポイ捨てされているあき缶(これを散乱缶と呼ぶ)もボランティアの協力でリサイクルされつつあります。
回収されたアルミ缶のうち、約76%が再びアルミ缶になります(これを Can to Can と呼びます)。
残りはエンジン部品、ホイールなどの自動車部品や、OA機器、エアコンなど家電製品の部品などになります。
アルミ缶の生産量とリサイクル率の移り変わり
アルミ缶は生産量が増え今では年間27.6万トンにもなります。
これは缶の数でいうと、169.6億缶で、日本人1人あたり1年に135個のアルミ缶を使っていることになります。
しかし、アルミ缶は生産量とともにリサイクルされる割合も増え、1999年には 78.5%がリサイクルされました。
このうち再びアルミ缶になった( Can to Can )のは約76%です。
アルミ缶リサイクル率 = リサイクル量 21.655(万トン)÷ 生産量 27.575(万トン)×100=78.5(%)
アルミニウムはボーキサイトという鉱物を加工してアルミの板が作られます。この新しいアルミ板を作る時には大量の電気を使います。しかし、再生されたアルミ板を使えばこの電気を使わなくてすむため、 97%もエネルギーが節約されます。
リサイクル率の高さからもエネルギー節約の効果からも、アルミ缶は”リサイクルの優等生”と言えます。
牛乳パックに使われている紙は上質の紙です。
これを捨ててしまうと貴重な資源の無駄になります。
牛乳パック30枚でトイレットペーパー5個になるのです。
必ずリサイクルしましょう。
回収に出すときは、次のルールを守ってね。
- アルミ缶は資源ごみとして出しましょう。または学校などの回収に協力しましょう。
- 自動販売機で缶ジュースを買った時には、飲み終わったらあき缶を缶ボックスに入れましょう。
- 処分する時は飲み物など缶の中身を残さないようにしましょう。
- 缶をつぶしてください。