燃やせるごみの処理
生ごみ、紙、布、一部のプラスチックは、燃やせるごみ(可燃ごみとも言う)として捨てられます。
燃やせるごみのゆくえ
燃やせるごみは、街角の集積所(いつもみんながごみを出すところ)から「パッカー車」と呼ばれる収集車が集めて行き、
(1)そのまま焼却場に持ち込まれるか、
(2)ごみ運搬中継施設に持ち込まれます。
焼却場に持ち込まれたごみは燃やして灰や燃えかすにします。
ごみ運搬中継施設では、燃やせるごみの中から生ごみ(食べ残しなど)を分けて、これを生ごみから肥料を作る施設(肥料化施設)に運びます。
残った物は焼却場に持って行って燃やします。
生ごみを分けて集めているところでは、
(3)生ごみだけを肥料化施設に運んで肥料を作ります。
(4)肥料化施設でできた肥料は農業に使ったりします。
(5)残りかすは焼却場の燃えかすと一緒に埋立地に埋めます。
焼却場では、燃やすときに大量の熱を発するため、その熱を温水プールに使ったり、発電したりしています(ごみ発電と呼びます)。
このところ、発電を行う焼却施設が増えています。
燃やせるごみの中身
右のグラフは東京都の平成10年度の燃やせるごみの中身です。
紙ごみが圧倒的に多くなっています。その中には新聞紙や雑誌、段ボールなどのリサイクル可能なものも含まれているそうです。また、プラスチック、金属などの焼却に適さないごみも混ざっています。
資源ごみ、燃やせないごみを正しく分別して出せば、燃やせるごみは減ります。
焼却場の問題
ごみ焼却場では、紙ごみとプラスチックごみの増加により焼却炉の内部が高温になり、炉を傷めることが問題になっています。
また、人体への有害物質であるダイオキシンが発生する可能性があることも大きな問題でした。
そこで、高温に耐え、ダイオキシンを取り除く装置がついている焼却施設への建て替えや改造といった対策が進められています。
調べよう
- プラスチック類は燃やせるごみなのか、燃やせないごみなのか、市町村によって違います。焼却施設の性能によるからです。
あなたの地域ではどうなのか、市役所などにきいてみましょう。 - ごみ焼却場に行って見学してみましょう。