一般財団法人環境イノベーション情報機構
このゆびとまれ!エコキッズ

水鳥のくらし

目的

  • 気づき:身の回りに多くの水鳥が生活していることを知る
  • 知識:バードウォッチングによって、水鳥の種類や生態を理解する
  • 行動:身の回りの鳥をはじめとした生き物と共存できる環境を保全する活動に参加する

背景

水鳥の生態

都市公園などでは、多種の水鳥が多数集まっているのを観察できます。限られた水面にひしめき合い、また給餌や投餌の影響もあって人を怖がらなくなったせいで、形態や行動を間近に観察することができます。

カモを観察していると、水に潜って餌をとる「潜水採餌カモ」と、水面に漂う餌をとる「水面採餌カモ」の2種類があることに気がつきます。羽の手入れや休んでいるときの姿勢、陸に上がってくるかどうか、また体形の違いはなど、形態と行動との関連について観察するとさまざまな発見が生まれてくるのではないでしょうか。

都市化への適応

人間活動との関連についても、おもしろい行動が観察されます。本来夜行性で、「夜がらす」とも呼ばれているゴイサギが、人の投げ入れたパン屑などに集まる小魚をねらって昼間に採餌している光景も都市公園では観察されます。都市環境に適応した例として注目されています。

人間活動によって圧迫される水鳥の生息環境

一方で、人間の活動は水鳥の生息などに対してさまざまな影響を及ぼしています。日本では、水鳥に対して給餌を行っている生息地が少なくありません。給餌そのものに対しては賛否両論あるものの、残渣による水系の富栄養化や、給餌=保護という短絡的な発想が生息環境の保全という基本姿勢をないがしろにするなどのマイナス要因も大きいと考えられています。

また、生息地そのものの減少も深刻な問題といえます。諫早湾の干拓事業や藤前干潟の埋立地に対する世間の注目などは、近年の水辺空間の利用のあり方を問い直す全国民的な動きが生じてきているといえます。干潟や浅瀬などの低湿地帯は、シギ・チドリなど地球規模で渡りをする水鳥の中継地や生息地として重要な役割を担っていますが、一方で巨大開発の対象地としてさまざまな計画が立てられています。また、水田や蓮田など内陸の湿地も、人口の増加に伴う宅地化等によって減少しています。こうした水鳥の生息地として重要な湿地帯の保護・保全、また生息地の環境容量を高めるような環境改善や新たな生息環境の創造、失われてしまった生息地の復元などの取り組みも各地でみられます。

湿地(ウェットランド)に関しては、「(7−2)田んぼの生き物」もご参照ください。

発展

バードウォッチング

先入観を払って目を凝らせば見えてくる

野鳥観察は、慣れないと、どこに目を付ければいいのか見当もつかないことも多いといわれます。まして見分けたり、聞き分けたりすることは一部の鳥マニアかオタクにしかできないとも思われるかもしれません。しかし、鳥はどこにでもいるし、「いる」と思って目や耳を懲らせば、意外に多くの鳥がいることに気づくようにもなります。まず第一に必要なのは、「こんなところにいるわけない」といった先入観を払って、よく目を凝らすことだといえます。

場所と時期で絞り込む

野鳥を含む野生の生き物は、餌や暮らし方の違いによって争いを避け、棲み分けています。これによって、多様な種が環境の中で共存しているのです。

日本は南北に長い島国であり、地方によってみられる種が大まかに決まってきます。また、水辺や山地、里や都市など環境に応じて特有の種が生息しており、さらに、時間帯や季節によって飛来する種も変わってきます。このように、何時(季節や時間帯)、どこで(地域や環境)観察するかによってみられる鳥も概ね決まってくるため、ある程度絞っていくことができます。そうした中で、体の大きさや行動などをみていき、見当をつけることができます。

関連情報

公益財団法人 日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3丁目9番23号 丸和ビル
TEL: 03-5436-2620
FAX: 03-5436-2635
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公益財団法人 日本鳥類保護連盟
〒166-0012 東京都杉並区和田3-54-5 第10田中ビル 3階
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