一般財団法人環境イノベーション情報機構
このゆびとまれ!エコキッズ

ごみのゆくえ

目的

  • 気づき:私たちの出すごみが、さまざまな行程を経て処理されていることを知る
  • 知識:ごみの処理の流れを理解する
  • 行動:3R(Reduce Reuse Recycle)の実践

背景

ごみの分類と家庭から出るごみ

現在のごみ処理行政では、ごみを一般廃棄物と産業廃棄物に分類し、さらに一般廃棄物を事業系ごみと家庭ごみに分けています。このうちの家庭ごみが、われわれの生活に身近なごみであり、市町村の責任で税金を使って処理されています。本項で追跡調査するのも主に家庭ごみです。ここでは、ステーション回収と呼ばれる、決められた日時に路上の回収拠点にごみを出しておくと、ごみ回収車が速やかに持ち去るというシステムによって、収集 ・処理されているごみについて取り上げています。この他、地域によってはいつでも投入できるダストボックスシステムなどが採用されているところもあります。

ごみの分別と資源化

循環型社会への移行を目指して、多くの自治体で資源ごみの回収を行っており、多いところでは20分別以上の細かい仕訳をしているところもあります。リサイクルするには、不適切な混入物がないことが条件となるため、排出源での分別が徹底していないとよけいな手間やコストがかかることになります。
一方、分別回収されたものの、回収や再製品化のプロセスでのコストが大きすぎることや用途が限られるなど、使い切れずに野積みにされているケースも見られます。市場価値が暴落して回収するほどに赤字となった古紙や、容器包装リサイクル法で回収されるようになったものの生産量が予想以上に増えて対応しきれないペットボトルなどがこうした例としてあげられます。

焼却処理にまつわる諸問題

今日の日本のごみ処理は、焼却による減容を経て、最終的に焼却灰や不燃ごみが埋立処分されています。このとき、ごみの組成や焼却炉の能力等によって燃焼時に有害物質が発生することが社会的な問題となっています。今日特に関心を集めているのがダイオキシンの問題で、対策として高温での焼却ができる大規模な施設の建設もされています。しかし、従来からの騒音や悪臭なども含めて、迷惑施設としての認識が強く、立地条件が厳しくなっています。

視点

ごみは消えてなくなるわけではない

ごみは、ごみ箱に捨てたりごみ捨て場に持っていけば、勝手に消えてなくなるわけではありません。特に今日の人間社会が排出する膨大で、かつ人工的に化学合成されたものを多く含んだごみを安全かつ適切に処理するには、煩雑な行程を要し、また投入されるエネルギー量も大きなものとなっています。

廃棄後のごみの行方を追跡

探検することで、「ブラックホール」ではないごみの処理についてのより具体的なイメージを獲得し、また理解を得ることが期待できます。このとき、最先端技術を駆使した最新のごみ処理の仕組みや機械のすごさに安心したり圧倒されてしまうだけではなく、そうして処理されているごみと自分の出すごみとのつながりを意識することが大切といえます。

食料の輸入と、生ごみ堆肥化の関連

日本の食料自給率は著しく低下しています。今日さまざまな食材や食料が大量に輸入されています。この問題については、「(3−2)食べ物はどこから?」で扱っていますが、こうした状況で生ごみの堆肥化が進みすぎると、日本の国土が窒素過剰になるともいわれます。生ごみの話から、今日の食生活のあり方とのつながりへと展開していく視点も重視したいところです。

自然界にごみなし

一方、自然生態系や昔の人の生活というのは、ごみのない世界であり、物質循環がうまく回っています。ところが、現在の人間社会では、自然の物質循環に適しない難分解物質の排出や、許容範囲を超える膨大な量の排出等が、ごみ問題の起因となっているといえます。

発展

ごみに関連した話題としては、「(1−5)生ごみのはなし」、「(2−4)ごみを減らすには」、「(3−1)包みはごみ?」、「(6−1)ごみは流れてどこに行くの」を始め、数多く取り上げています。そこで、ここではごみの行方についての学習を発展させる際のポイントについて、いくつか取り上げることとします。

「ワークシートの活用」

ごみのゆくえについて実際に調べる際には、調べる内容を事前に確認したり、現場で記録をとって、調査後の整理や考察に役立てるように、ワークシートをつくるなどして子どもの学習を支援 ・促進することも有効です。
ワークシートには、ごみステーションの場所や収集車の回収ルートを書き込めるように地図をつけたり、事前に役所などでごみの種類や出す曜日、出し方、ごみステーションの掃除などの管理体制等についてヒアリングする際のポイントなどの質問項目と回答を記入するスペースをあけておくなど、子どもと相談しながら、子どもの興味に応じた書式でつくっていくなどして子どもの主体性を引き出す工夫が望まれます。
使いやすく、また子どもが楽しくなるような遊び心のあるワークシートができると、お勉強としてではない子ども自身の主体的な調査研究活動となるでしょう。
また、所々に注意事項や事実のみの記述でない感想の記入を促す投げかけなど、大人が気づいた視点を入れて、子どもの学習をさり気なく支援 ・促進することも場合によっては有効になると考えられます。

他の地域の状況について知る

ごみの出し方や処理の仕方は、地域によって異なる方法を取っています。遠くに住む親戚や引っ越した友達などに聞いたり、手紙やインターネットなどを活用して遠い場所や世界の国々の状況を調べることでおもしろい発見が期待されます。この際、漠然とした問いかけで先方が困らないよう、また聞き捨てになってしまわないように、大人の側でフォローすることも場合によっては必要となります。
地域や文化によるごみ処理の方法やごみに対する認識の違いを知ることで、自己の固定観念を覆すきっかけとなるのに加えて、ごみの排出という行為を通じた人間と環境との関わり方の現状や望まし方向性などについて考える視点を大事にしたいところです。

関連情報

一般社団法人 産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-6-2  第2秋山ビル
TEL: 03-3432-6301
FAX: 03-3432-6319
http://www.cjc.or.jp/

家庭や学級、団体などで参加できるインターネットを利用した環境教育

(1)ワールドスクールネットワーク
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-5-16 グランフォークス鍛冶町ビル4F
TEL: 03-5294-1441
FAX: 03-5294-1442
https://www.ecoplus.jp/category/%e3%83%af%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%89%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%ab/
(2)NHK学校放送  インターネットスクール「たったひとつの地球」
小学校高学年を対象とした、テレビ番組とインターネットをリンクさせた試み
NHK教育 水曜日10:00〜10:15、木曜日10:45〜11:00 放送
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009040342_00000
(3)Earth Calendar Online
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