一般財団法人環境イノベーション情報機構
脱炭素に向けた再生可能エネルギー電気の供給・調達における留意点
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【講師】
MI総合法律事務所 パートナー 弁護士
深津 功二(ふかつ こうじ) 氏
【重点講義内容】
2050年の脱炭素社会の実現に向けての一つの方策として、再生可能エネルギー電気を調達する動きが広がっています。欧米においては、コーポレートPPA(Power Purchase Agreement、電力購入契約)に基づき長期にわたり再エネ電気を確保する企業等が増えており、日本でも関心が高まっています。
他方、発電側においては、2022年4月施行の再エネ特措法の改正により、従来の固定価格買取制度(FIT制度)から、発電者が再エネ電気の市場取引を行いプレミアムを受け取るFIP制度が導入されます。
本セミナーでは、脱炭素社会の実現に向けた動きを概説し、再エネ電気調達のためのコーポレートPPAと、これと不可分な関連する環境価値取引について説明した上で、発電側にとって影響の大きい再エネ特措法改正、特にFIP制度について解説します。さらに、改正法の影響を踏まえた、新たなビジネスへの取組みとしての及びアグリゲーションとその留意点について解説します。
1.脱炭素社会の実現に向けての動き
2.再生可能エネルギー電気の調達:コーポレートPPA
(1)フィジカルPPA
(2)バーチャルPPA
(3)電気事業法を踏まえたコーポレートPPA
3.環境価値取引
(1)非化石証書
(2)J-クレジット
(3)グリーン電力証書
4.再エネ特措法の改正: FIP制度、認定の失効、廃棄等費用積立 等
5.再エネ特措法改正の影響
(1)計画値同時同量、インバランスコスト
(2)地域活用電源の自家消費、地域消費
6.再エネ発電事業に関わるビジネス:アグリゲーション
7.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
1988年東京大学法学部卒業、11年の社会人生活を経て、2004年弁護士登録、07年よりTMI総合法律事務所勤務。2014年1月パートナー就任。
主な業務分野は、再生可能エネルギープロジェクト、プロジェクトファイナンス等の金融全般、エネルギー関連案件等。主な著書・論文は、「再生可能エネルギーの法と実務」(民事法研究会、2013)、「電力システム改革と再生可能エネルギー」(Law and Technology No.62(2014年1月)、「太陽光発電ABLの法務と実務上の留意点」(銀行実務44巻7号(2014年7月))、「再生可能エネルギー発電事業のM&A」(電気新聞2017年8月22日〜28日)。
【登録日】2021.04.27