一般財団法人環境イノベーション情報機構
全2回 ゼロから学ぶ 容量市場/需給調整市場&同時市場の基礎と最前線論点
ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
エナジープールジャパン株式会社 代表取締役社長兼CEO
委員等受嘱の審議会(2025年4月現在)
・資源エネルギー庁次世代の分散型電力システムに関する
検討会
・資源エネルギー庁ERAB検討会
・資源エネルギー庁同時市場の在り方等に関する検討会
・電力広域的運営推進機関調整力及び需給バランス評価等
に関する委員会
・電力広域的運営推進機関需給調整市場検討小委員会
・電力広域的運営推進機関将来の電力需給シナリオに
関する検討会
・電力広域的運営推進機関将来の需給シナリオ
検討作業会(ロードカーブ・DAC)
市村 健(いちむら たけし) 氏
【重点講義内容】
電力システム改革は、調整力公募から始まり、容量市場・需給調整市場等の新規開設に至り、その結果、市場参入者を飛躍的に増加させました。斯様な競争環境の下、需要家の選択肢拡大は一定の成果を上げる一方、電力需給ひっ迫など「安定供給」に関する課題や市場流動性の低さも懸案事項となっています。2月には「第7次エネルギー基本計画」が閣議決定されましたが、容量市場と需給調整市場、及び導入が検討される同時市場は、今後はどのように進化を挙げていくのでしょうか。
当該講義では、これら市場の基本的な仕組みや位置づけ、制度の在り方と共に、制度設計の最前線議論を、電気事業の本質を踏まえた上でわかりやすく紐解きます。エネルギー政策の憲法とも言える「エネルギー政策基本法」起草に携わり、現在は資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関で審議会委員を務める講師により、第1回目は「ゼロから学ぶ電気事業と容量市場」と題して容量市場の基礎論・本質論を、第2回目は「ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場&同時市場」と題して、需給調整市場の基礎論・本質論と同時市場との関係性を解説いたします。
5月28日(水)
第1回 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場
13:00〜15:00
1.そもそも論:電力システム改革とは
2.ゼロから学ぶ容量市場
(1)なぜ容量市場が必要なのか
(2)海外における容量市場の状況と課題
(3)日本の容量市場の基本的スキーム
(4)メインオークション・これまでの評価と課題
(5)追加オークション・これまでの評価と課題
(6)長期脱炭素電源オークション
(7)予備電源制度
3.まとめ 〜KW価値について共有させていただきたいこと〜
4.質疑応答
6月13日(金)
第2回 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場&同時市場
13:00〜15:00
1.そもそも論:電力システム改革とは(第1回復習)
2.ゼロから学ぶ需給調整市場
(1)なぜ需給調整市場が必要なのか
(2)需給調整市場のキーワードと今後の方向性
(3)需給調整市場で取引される商品
(a)三次調整力A
(b)三次調整力@
(c)二次調整力@とA
(d)一次調整力
(4)同時市場との関係性と制度設計の現在位置
3.まとめ 〜2050年に向けた電力需給調整の行方〜
4.質疑応答
【講師プロフィール】
市村 健(いちむら たけし) 氏
1987年 東京電力株式会社入社。本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、世界原子力協会(本部ロンドン)事務局を担務の後、本店総務部にて広報渉外・政策調査・官庁調整・危機管理業務等のエネルギー政策全般に17年に亘り従事。その間、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草にも携わる。2014年6月 東京電力を退社。同年7月より現職。併せて、資源エネルギー庁 次世代の分散型電力システムに関する検討会 委員、資源エネルギー庁 ERAB検討委員、資源エネルギー庁 同時市場の在り方に関する検討会、電力広域的運営推進機関 調整力及び需給バランス評価等に関する委員会、需給調整市場検討小委員会、将来の電力需給シナリオに関する検討会、資源エネルギー庁 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会オブザーバーを務める。慶應義塾大学商学部卒。米国ジョージタウン大学院MBA修了。主著に「電力システム改革の突破口DR・VPP・アグリゲーター入門」「電力セキュリティーエネルギー安全保障がゼロからわかる本」「電気の疑問66(共著)」(オーム社)等。
【登録日】2025.04.09