一般財団法人環境イノベーション情報機構
やんばるの森を「真の世界遺産」に
日本政府は「やんばるの森」を含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録を目指しています。元々は2018年の登録を目指していましたが、「登録延期」という厳しい評価を受け、今年2月に「推薦書」をユネスコに再度提出し、2020年登録に向けて再挑戦しています。
実は「やんばるの森」の世界遺産登録に推薦された一帯には、米軍の北部訓練場が隣接しています。多くの沖縄の人々が求めてきたことは、「やんばるの森」を北部訓練場も軍事訓練もない「真の世界遺産」にすること。しかし実際には、東村高江、国頭村安波周辺には新たなヘリパッド(着陸帯)が建設され、米軍輸送機オスプレイの騒音被害は増し、高江での座り込みは続いています。
本セミナーでは、秋に予定されているユネスコの諮問機関であるIUCN(国際自然保護連合)による現地調査を前に、沖縄から国際社会や日本政府へ働きかける吉川秀樹さんを迎えます。前回の「推薦書」の不足点と、今年2月の「推薦書」に沖縄の人々が自らの声や取組みをどう反映させてきたかお話しを聞き、本土の私たちが協力・応援できることを考え、議論します。また、辺野古新基地と沖縄のジュゴンをめぐる国際的な最新情報もお話しいただく予定です。
【登録日】2019.09.10