一般財団法人環境イノベーション情報機構
九州電力 配電線運用の高度化への取り組み
【重点講義内容】
T. 九州電力における再生可能エネルギーの連系状況と配電線運用における課題
九州電力株式会社 送配電カンパニー 配電本部
配電技術担当 部長
守田 賢二(もりた けんじ) 氏
【14:00〜14:30】
平成24年7月の固定価格買取制度の開始以降、太陽光発電を中心に再生可能エネルギー発電設備の接続申込が急速に増加した。特に、日照条件に恵まれた九州では太陽光発電が普及しており、今年5月の連休中には、九州管内の電力需要の8割程度を再生可能エネルギーが占める状況になっている。
このため、再生可能エネルギーの連系量・逆潮流の増大に伴い、配電系統の電力潮流や電圧分布はますます複雑化している。本講演では、九州における再生可能エネルギーの連系状況と配電系統に関連する諸課題に対する取り組みについて紹介する。
1.九州電力の概要
2.配電設備の概要
3.九州本土における再生可能エネルギーの導入状況
4.再生可能エネルギー導入拡大に伴う課題と配電設備・運用対策について
U. 配電線運用の高度化への取り組み
九州電力株式会社 送配電カンパニー 配電本部
配電制御高度化グループ グループ長
米倉 和彦(よねくら かずひこ) 氏
【14:40〜16:00】
再生可能エネルギーの配電系統への連系拡大に対しては、配電線運用のための系統監視・計測が重要な機能となることから、配電線自動制御システムの改善が必要不可欠となる。本講演では、九州における配電自動制御システムの技術高度化、配電線運用の課題に対する具体的な対応状況、および今後のさらなる高度化への取り組みについて述べる。
1.配電線自動制御システムの動向
2.高圧配電線の電圧負荷管理の精度向上
3.メガソーラーを考慮した配電線事故処理
4.出力制御システムの概要と状況
5.今後の配電線運用高度化への対応
V. 全体を通した質疑応答&名刺交換
【講師プロフィール】
守田 賢二(もりた けんじ) 氏
1988年(九州大学大学院総合理工学研究科エネルギー変換工学専攻 修士課程修了)九州電力(株)入社。
現在、配電部門の技術開発戦略、配電機材・システム全般の技術開発にかかる業務等に従事。
米倉 和彦(よねくら かずひこ) 氏
1991年(九州工業大学大学院電気工学専攻 修士課程修了)九州電力(株)入社。
現在、配電線自動制御システム関連開発・改善、ならびに導入計画にかかる業務等に従事。
【登録日】2018.10.02