一般財団法人環境イノベーション情報機構
柔軟で強靭なネットワーク構築に向けた2017年の重点取り組み
東京電力パワーグリッド株式会社 系統計画室長
中澤 太郎(なかざわ たろう) 氏
現在日本においては、東日本大震災を契機として、再エネ導入、電力自由化、発送電分離が急速に進められている。一方で将来的には人口減少を起因とする需要減少や、高度成長期に建設した大量の送変電設備が更新時期を迎える。
今後、蓄電池の大容量・長寿命・高信頼度化した場合、再生可能エネルギーとの組み合わせで地産地消が進展すると、電力系統の役割は従来の電気を送り届けることから非常時のバックアップや、各クラスタの最適化をはかるためのものに役割が変化していく可能性がある。
こうした様々な課題や、未来の可能性、不確実性に柔軟に対応しうる設備に作り替えていくことが今後必要となる。新技術の開発・適用などの技術面に加え、系統利用ルール、制度面について東京電力パワーグリッドでの今後の重点取り組み事項を解説する。
1.送配電事業における現状と課題
2.アセットマネジメント
3.ダイナミックレーティング
4.デジタルユーティリティ
5.広域連系
6.系統利用ルール
7.質疑応答
【登録日】2017.03.30