一般財団法人環境イノベーション情報機構
エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム

この「エシカル消費」には、フェアトレード、オーガニック、労働者の権利、地産地消など、幅広いテーマがありますが、欧米でエシカル消費が語られる際、主要な柱の一本として据えられているのが、「動物への配慮」です。飼育方法など動物の福祉に配慮しているか、不必要な動物実験を行っていないかなど、主に産業動物に対してなされる配慮や動物利用自体の有無について言及されているものです。これらは、アニマルウェルフェア(動物福祉)やアニマルライツ(動物の権利)といった考え方に裏打ちされています。
ここ日本でも、近年、畜産や動物実験など、身近な消費の裏にある動物利用の実態が明らかになるにつれ、この問題に関心を持つ消費者は増加しています。また、化粧品の動物実験や毛皮利用を廃止するなど、企業の取り組みも顕著になってきました。 しかしながら日本では、動物利用をめぐる問題について十分に議論されてきていないという経緯があり、その情報や取り組みはいまだ断片的です。
いま、「エシカル消費」という枠組みの中で、動物利用の現状と「動物への配慮」のあり方について理解と議論を深め、論点を総合的に検証していく必要があると考えています。
今回のシンポジウムでは、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードする英国の雑誌”Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)”の創刊メンバーであり現在主筆を務めるRob Harrison(ロブ・ハリスン)氏をお招きして、「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性をお話しいただくほか、食べ物(工場畜産)、ファッション(毛皮・皮革など)、化粧品(動物実験)という消費者に身近な3つのテーマについて取り上げ、パネリストの皆様と議論を深めます。
既存の利益追求型社会への警鐘として生まれた「エシカル消費」という取り組みが、動物という、意識・感覚を持ち、共に地球上に生きる存在への配慮を拡充されうるものであることを、シンポジウムを通して伝えてまいりたいと思います。
最新のプログラムなど詳細はウェブサイトをご覧ください。
事前お申し込みをお願いしていますが、当日参加も歓迎です。
http://www.aiecs.net/
※ロブ・ハリスンプロフィール
http://www.aiecs.net/rob.html
−日時−
2016年10月2日(日)
10:00〜16:55
−場所−
立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室(446名収容)
東京都豊島区西池袋3丁目34-1
−参加費(資料代)−
500円
−主催−
立教大学 ESD研究所
NPO法人 アニマルライツセンター(ARC)
NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)
PEACE 〜命の搾取ではなく尊厳を
−後援−
日本エシカル推進協議会
日本消費者教育学会
一般社団法人エシカル協会
一般社団法人全国消費者団体連絡会
−特別後援−
美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会
−概要−
基調講演:
「エシカル・コンシューマー」主筆 ロブ・ハリスン
プロフィール:http://www.aiecs.net/rob.html
その他の主な登壇予定者(登壇順):
日本エシカル推進協議会代表 山本良一
日本女子大学教授 細川幸一
帝京科学大学教授 佐藤衆介
株式会社クレアンCSRコンサルタント 山口智彦
株式会社ラッシュジャパン取締役 小林弥生
(一社)消費者市民社会をつくる会代表理事(元消費者庁長官) 阿南久
立教大学教授 阿部治
ほか、主催団体より数名
※プログラムなど詳細はウェブサイトをご覧ください:
http://www.aiecs.net/
※参加登録はこちらから:
http://goo.gl/forms/hvR9b8uR59yHqqo12
※昼食としてビーガンのお弁当の予約販売をしています(事前振込み制):
https://goo.gl/7CELGj
【登録日】2016.08.08