一般財団法人環境イノベーション情報機構
脱炭素経営の戦略思考
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【講師】
株式会社三菱総合研究所 サステナビリティ本部
脱炭素ソリューショングループ 主席研究員
橋本 賢(はしもと さとし) 氏
【重点講義内容】
SBT(Science Based Targets)の認定取得やTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)賛同などに象徴されるように、企業の脱炭素経営への関心は近年益々高まっています。一方、企業の現場では「CO2を算定する」「CO2を減らす」ことが自己目的化しつつあると懸念されるケースも散見されます。
ここでは、脱炭素が企業にもたらすパラダイムシフトを俯瞰した上で、脱炭素経営の意義を問い直し、その戦略的な進め方を考えたいと思います。
1.改めて考える:なぜ脱炭素に取り組むのか
(1)「GX」という名のパラダイムシフトの正体
(2)脱炭素経営が目指すべき目標
(3)シナリオ分析で本当に分析すべきこと
2.戦略的脱炭素経営の実践
(1)エネルギーフロー・マテリアルフローの変革と自社ビジネスのリデザイン
(2)サプライチェーンマネジメント:「Scope3算定」より大切なこと
(3)自社のイノベーション・ロードマップ:10年先まで見通す
(4)インターナルカーボンプライシングの正しい使い方
3.パラダイムシフトのドライバー:未来の脱炭素政策を見通す
(1)一つの理想形:欧州グリーンディール
(2)炭素国境調整措置の行方
(3)GX経済移行債とカーボンプライシングについて
4.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
橋本 賢(はしもと さとし) 氏
1996年東京大学大学院工学系研究科修了、三菱総合研究所入社。一貫して官公庁や企業を対象に地球温暖化防止政策の調査研究業務に従事。専門はカーボンプライシングであり、近年は2050年脱炭素に向けた成長に資するカーボンプライシングの制度設計を研究している。また、ここ5〜6年は企業向けに脱炭素戦略検討や再生可能エネルギーの導入支援と言ったコンサルティングにも従事し、様々な角度から地球温暖化問題と向き合っている。
休日の趣味はテニスのほか、最近は東京湾での堤防釣りがマイブーム。この10月にメーター越えの太刀魚を釣り上げたのが密かな自慢。
【登録日】2022.12.05