一般財団法人環境イノベーション情報機構
全2回 ゼロから学ぶ容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
エナジープールジャパン株式会社 代表取締役社長兼CEO
委員等受嘱の政府審議会(2024年2月現在)
・資源エネルギー庁
次世代の分散型電力システムに関する検討会
・資源エネルギー庁 ERAB検討会
・資源エネルギー庁 同時市場の在り方等に関する検討会
・電力広域的運営推進機関
調整力及び需給バランス評価に関する委員会
・電力広域的運営推進機関 需給調整市場検討小委員会
・電力広域的運営推進機関
将来の電力需給シナリオに関する検討会
市村 健(いちむら たけし) 氏
【重点講義内容】
2011年3月11日の東日本大震災以降取り組んできた「電力システム改革」への評価・検証が、政府内でいよいよ開始されました。改革の目玉とも言うべき、容量市場と需給調整市場は、果たして期待通りの実効性を挙げているのでしょうか。容量市場の一形態である長期脱炭素電源オークションはスタートしたものの、予備電源制度は検討の真っ最中です。一方、需給調整市場は、2024年度から全商品取引が開始されますが、既に取引が始まっている三次調整力@Aは約定不成立が顕在化しています。当該講義では、両市場の基本的な仕組みや位置づけ、制度の在り方と共に、制度設計の最前線議論を、電気事業の本質を踏まえた上でわかりやすく紐解きます。エネルギー政策の憲法とも言える「エネルギー政策基本法」起草に携わり、現在は資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関で審議会委員を務める講師により、第1回目は「ゼロから学ぶ電気事業と容量市場」と題して容量市場の基礎論・本質論を、第2回目は「ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場」と題して、需給調整市場の基礎論・本質論を解説いたします。
5月10日(金)
第1回 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場
1.電力システム改革についての一考察
2.ゼロから学ぶ容量市場
(1)なぜ容量市場が必要なのか
(2)容量市場と他市場(調整力公募・卸電力取引市場・需給調整市場・同時市場)の関係性
(3)海外における容量市場の状況と課題
(4)日本の容量市場の基本スキームと価格の決まり方
(5)2027年度オークション結果を踏まえたこれまでの評価
(6)長期脱炭素電源オークション
(7)予備電源制度
3.まとめ 〜kW価値について共有させていただきたいこと〜
4.質疑応答
6月 4日(火)
第2回 ゼロから学ぶ電気事業と需給調整市場
1.電力システム改革についての一考察(第1回復習)
2.ゼロから学ぶ需給調整市場
(1)なぜ需給調整市場が必要なのか
(2)需給調整市場のキーワードと今後の方向性
(3)需給調整市場で取引される商品
(a)三次調整力A (b)三次調整力@ (c)二次調整力@とA (d)一次調整力
(4)需給調整市場と同時市場の関係性
3.まとめ 〜今後の需給調整の行方〜
4.質疑応答
【講師プロフィール】
市村 健(いちむら たけし) 氏
1987年 東京電力株式会社入社。本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、世界原子力協会(本部ロンドン)事務局を担務後、本店総務部にて広報渉外・政策調査・官庁調整・危機管理業務等のエネルギー政策全般に17年に亘り従事。その間、参議院に派遣され、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草にも携わる。2014年6月 東京電力を退社。同年7月より現職。併せて、資源エネルギー庁 次世代の分散型電力システムに関する検討会 委員、資源エネルギー庁 ERAB検討委員、資源エネルギー庁 同時市場の在り方に関する検討会、電力広域的運営推進機関 調整力及び需給バランス評価等に関する委員会、需給調整市場検討小委員会、将来の電力需給シナリオに関する検討会、資源エネルギー庁 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会オブザーバーを務める。慶應義塾大学商学部卒。米国ジョージタウン大学院MBA修了。主著に「電力システム改革の突破口DR・VPP・アグリゲーター入門」「電力セキュリティーエネルギー安全保障がゼロからわかる本」(共にオーム社)等。
【登録日】2024.03.07