一般財団法人環境イノベーション情報機構
「生物多様性のための農業環境支払い」国際シンポジウム
このたび下記の公開イベントを開催いたします。
年度末の多忙な時期とは存じますが,ご興味ご関心の
ある方のご参加をお待ち申し上げております。
(以下転送・転載歓迎)
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生物多様性のための農業環境支払い 国際シンポジウム
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環境保全型農業を推進することで,生物多様性の保全につなげようとする農業政策
(多面的機能支払い,環境直接支払い)が導入されてから,10年以上が経過しました。
しかし,環境保全型農業の取組みは大きく拡大しておらず,
生物多様性も依然として危機的状況にあります。
そこで,農業環境直接支払いと生物多様性の保全について,
改めて考えるシンポジウムを開催いたします。
初日は,農業環境直接支払いと生物多様性保全の観点から,
その理念や制度上の問題について,学識経験者やNPO・農業者が報告します。
2日目は,学識経験者による農業環境施策に関する研究成果
(午前中は特に「結果に基づく支払い」が中心)を報告します。
※「結果に基づく支払い」とは
予め指定された取組みを行うと支給される補助金が「行為に基づく支払い」です。
取組みの結果が生物多様性の保全につながらなくても支払われます。
他方,取組み方法は自由な反面,取組みが生物多様性の保全につながらないと,
補助金が支給されないのが「結果に基づく支払い」です。
鳥などを指標として欧州で実際に導入されています。
■日 時:2019年3月5日(火)
13:00〜17:30(12:30開場)
2019年3月6日(水)
9:30〜15:00(9:00開場)
■場 所:法政大学 市ヶ谷キャンパス
富士見坂校舎3F F309教室
■交 通:JR市ヶ谷駅または飯田橋駅下車 徒歩10分
地下鉄 市ヶ谷駅または飯田橋駅下車 徒歩10分
http://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html
■内 容:
3月5日(火)
1)環境支払いの原則と哲学
Uwe Latacz-Lohman(ドイツ・キール大学)
2)EUの共通農業政策における生物多様性保全
西澤栄一郎(法政大学)
3)環境支払いの理念と現実
荘林幹太郎(学習院女子大学)
4)日本型直接支払いにおける生物多様性保全
古谷愛子(NPOオリザネット)
5)日本の環境直接支払いの現場の実情と課題1
菅原孝明(山形県三川町対馬地区環境保全協議会)
6)日本の環境直接支払いの現場の実情と課題2
佐々木陽悦(JAみどりの 田尻田んぼの生きものプロジェクト)
3月6日(水)
1)結果に基づく支払いの理論
Uwe Latacz-Lohman(ドイツ・キール大学)
2)EUにおける結果に基づく支払いの実施状況
西澤栄一郎(法政大学)
3)行為支払いと結果支払いに対する農家の受取意思額
黒川哲治(法政大学)
4)環境直接支払いにおける行為支払いと結果支払いの効率性
上松愛美(滋賀大学)
5)日本における農業政策の環境への影響評価
佐々木宏樹(農林水産政策研究所)
6)オークションによる水環境保全契約の社会実験
竹田麻里(東京大学)
7)農地連担化における公的およびインフォーマルな制度の役割
高橋大輔(拓殖大学)
■参加費:無料
■主 催:法政大学 比較経済研究所
■共 催:滋賀大学 環境総合研究センター
■協 力:NPO法人オリザネット
■言 語:3月5日は日本語・英語(同時通訳あり)
3月6日は英語のみ(日本語資料も用意)
■申込み・詳細
http://www.hosei.ac.jp/ices/study/k04.html
当日参加も可能ですが,1日目はお座席の余裕が少なくなっています。
2日目はまだ余裕があります。
■問合せ:法政大学 生命科学部・黒川まで
tetsuji.kurokawa.77[あっと]hosei.ac.jp
※ 迷惑メール防止のため,@を[あっと]にしています。
【登録日】2019.02.14