一般財団法人環境イノベーション情報機構
VOCs、BVOCs等のフィールド分析を通して見えてくる環境大気の実態
■日時:2024年3月19日(火) 13:30-15:30(13:00〜受付開始)
■開催形式:IIAEセミナー室/オンラインZoom(ハイブリッド開催)
■主催:一般財団法人大気環境総合センター
■テーマ:VOCs、BVOCs等のフィールド分析を通して見えてくる環境大気の実態
講演1:『BVOCsの大気化学と環境影響』
講師(敬称略):戸田 敬(熊本大学)https://iiae.or.jp/instructor/7393/
<概要>
植物から放散する(biogenic)揮発性有機化合物(BVOCs)の量は,人為的(anthropogenic)に発生するAVOCsより多いと見積もられている。しかもAVOCs発生量は化石燃料からの脱却により着実に減少しており,一方BVOCs発生量は気候変動の影響で年々上昇している。従ってVOCの関わる大気環境を知る上でBVOCsの現状やその影響の把握が重要である。本セミナーでは,どのような化合物が植物から放散しているか,BVOCsは大気中でどのように変遷しているかを前半で解説する。続いて,BVOCsのオキシダント増幅ポテンシャル,BVOCsによる植物起源二次有機粒子(biogenic secondary organic aerosol: BSOA)の形成,植物特有のアミン類の大気化学や新粒子形成への寄与,海洋植物プランクトンが生成するジメチル硫黄化合物と大気環境などについて紹介する。概念的な解説とともに独自の手法に基づくフィールドデータも提示する。
講演2:『東京湾岸部及び小笠原における大気中のVOC観測について』
講師(敬称略):?島智恵子(東京都環境科学研究所)https://iiae.or.jp/instructor/7395/
<概要>
光化学オキシダント(Ox)はいまだに解決されていない大気汚染問題の一つです。Oxの濃度低減には、その前駆物質である窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)の排出削減が必要です。本セミナーでは、Ox生成に寄与の大きいVOC発生源の把握を目指した都内工業地域におけるVOC観測や近隣自治体と連携したVOC観測事例を紹介します。
また、都市域で観測されるVOCは、人為起源による排出や植物など自然由来により放出されるほか、特定フロンなど過去に排出された長寿命VOCの残留分や地域外からの移流によるバックグラウンド濃度の影響を受けています。本セミナーでは、人為起源によるVOC排出の少ない小笠原諸島におけるVOC観測結果を中心に、現在、取り組んでいるバックグラウンド調査研究などを紹介します。
■プログラム:(敬称略)
13:30〜13:35 趣旨説明 前田恒昭(元 産業技術総合研究所、IIAE理事)
13:35〜14:25 『BVOCsの大気化学と環境影響2』 戸田 敬(熊本大学)
14:30〜15:20 『東京湾岸部及び小笠原における大気中のVOC観測について』 ?島智恵子(東京都環境科学研究所)
15:20〜15:30 総合討論
■申込方法と参加費
◇参加費:一般3,000円(税込・テキスト代含む)
セミナー会員 1,000円(税込・テキスト、動画付)
賛助会員(個人・法人) 無料 (テキスト、動画付)
協賛団体会員 1,000円(税込・テキスト代含む)
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下記あてお振込みをお願いします。
ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)
店番:018 種目:普通 口座番号:9872334
口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター
<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>
記号・番号:10160-98723341
口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター
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◇お申込み:https://iiae.or.jp/seminarlist/special_seminar/
【登録日】2024.03.08