一般財団法人環境イノベーション情報機構
水素の社会実装に向けた課題と方策
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
株式会社三菱総合研究所 サステナビリティ本部
気候変動ソリューショングループ 主席研究員
圓井 道也(まるい みちや) 氏
【重点講義内容】
水素基本戦略が6年ぶりに改定され、2040年の導入目標や水電解装置の導入目標といった産業戦略等、新たな基軸が打ち出された。
他方、水素サプライチェーンの構築および利用拡大に向けてはいくつかの課題が存在しており、官民双方の更なる取組が必要となる。また、3E+Sに資する水素導入に向けて、安価で低炭素な輸入水素の確保と同時に、コスト面では不利と目される国内での水素製造も確保し、その多面的な意義を最大限発揮できるような環境整備が必要である。
本講演では、我が国における水素基本戦略や水素導入促進政策を振り返った上で、需要創出に向けた課題および方策を、ケーススタディを交えつつ詳説する。
1.水素関連政策動向
(1)水素基本戦略における政策目標
(2)導入普及状況
(3)支援政策の概要
2.政策目標実現に向けた課題
(1)輸入依存リスク
(2)需要家にとっての導入インセンティブ
(3)安定供給確保
(4)費用回収方法の確立
3.国内水素の意義・重要性
(1)エネルギー自給率の向上
(2)再エネ導入拡大への貢献
(3)産業戦略上の意義
4.水素利活用推進に向けた方策
(1)再エネ導入施策との連携
(2)系統安定化への活用促進
(3)エネルギーシステム高度化への活用
(4)安定的な市場形成
(5)資金回収ルートの形成
5.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
圓井 道也(まるい みちや) 氏
2005年 三菱総合研究所入社。環境・エネルギー分野における政策・技術動向に関する調査分析業務に従事。長期エネルギーシナリオ分析、地域分散型エネルギー分野の業務を経て、現在は水素・脱炭素燃料分野を中心とした政策立案・事業戦略検討を実施。
【登録日】2023.07.14