一般財団法人環境イノベーション情報機構
EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル技術とビジネスチャンス
講師名 山口大学 大学院技術経営研究科・教授 福代 和宏 氏
【講演主旨】
2022年末,世界の電気自動車(Electric vehicles)保有台数は1650万台を超えた。コロナ禍をはじめ様々な社会経済の混乱がある中,EV市場は順調に成長している。この状況に応じてEV用リチウムイオン電池の需要も拡大しているが,一定の時間が経過した後,膨大な量の中古リチウムイオン電池が発生することが見込まれる。そのリユース/リサイクル技術の開発,またそれらの技術を活かしたビジネスの構築が重要な課題となる。
【講演キーワード】
車載用リチウムイオン電池,LiB,リチウムイオン電池のリサイクル,リチウムイオン電池のリユース
【講演ポイント】
車載用リチウムイオン電池のリユース/リサイクル技術に関する情報は様々なセミナーで提供されていますが,リユース/リサイクルのコスト構造などビジネスに関わる情報は本セミナー等限られたところでしか提供されていません。
【習得できる知識】
湿式精錬,乾式精錬,診断技術など車載用リチウムイオン電池のリユース/リサイクル技術の現状を知ることができる
リユース/リサイクルのコスト構造を理解できる。
【プログラム】
1.電気自動車(EV)とリチウムイオン電池の市場動向
1-1 EV市場の動向
・ 中国市場
・ 欧米市場
・ 日本市場
1-2 地球環境問題との関係
・ 地球環境へのインパクト
1-3 地球環境問題との関係
・ 車載用リチウムイオン電池の市場動向
2.リユース/リサイクルの必要性
2-1 リチウムイオン電池の原理,構造,材料(とくに正極材について)
2-2 ポストリチウムイオン電池の状況
2-3 EV用リチウムイオン電池のリユース/リサイクルの必要性
3.リサイクルの実状
3-1 法制度
3-2 リサイクル技術
・ 回収,解体
・ 狭義のリサイクル(湿式精錬,乾式精錬,その他)
3-3 リサイクルビジネス
・世界のリサイクル企業
・収益性評価
3-4 リサイクルにおける課題
4.リユースの実状
4-1 法制度
4-2 リユース技術
・診断技術
・用途開発
4-3 リユースビジネス
・ レンタル,シェアリング
・ ビジネスの複合化
4-4 リユースにおける課題
【質疑応答】
【登録日】2024.01.18