一般財団法人環境イノベーション情報機構
『環境疫学と子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)について』
令和5年IIAE特別セミナー『環境疫学と子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)について』を下記の日程で開催をいたしますのでご案内申し上げます。
■日時:2023年10月17日(火) 13:30-15:30(13:00〜受付開始)
■開催形式:オンラインZoom開催
■主催:一般財団法人大気環境総合センター
■テーマ:『環境疫学と子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)について』
■講師(敬称略):山崎 新(国立環境研究所)https://iiae.or.jp/instructor/7046/
■プログラム:(敬称略)
13:30〜13:35 趣旨説明 若松伸司(愛媛大学名誉教授 IIAE代表理事)
13:35〜15:15 『環境疫学と子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)について』 山崎 新(国立環境研究所)
(途中10分程度休憩)
<概要>
子どもの健康と環境に関する全国調査(以下「エコチル調査」という。)は、胎児期から小児期にかけての化学物質ばく露が子どもの健康に与える影響を明らかにするために、2010(平成22)年度から全国で約10万組の親子を対象として環境省が開始した、大規模かつ長期にわたる出生コホート調査である。臍帯血、血液、尿、母乳、乳歯等の生体試料を採取し保存・分析するとともに、追跡調査を行い、子どもの健康と化学物質等の環境要因との関係を調べている。エコチル調査は、国立環境研究所に研究の中心機関としてコアセンターを、国立成育医療研究センターに医学的支援のためのメディカルサポートセンターを、また、日本の各地域で調査を行うために公募で選定された15の大学等に地域の調査の拠点となるユニットセンターを設置し、環境省と共に各関係機関が協働して実施している。
昨年度末に環境省のエコチル調査基本計画が改定され、エコチル調査を13歳以降も継続して実施することとなった。現在、その準備(代諾者による継続手続き等)を進めているところであるが、参加者が16歳となる年度における本人からの同意取得や、18歳で成人した後の調査方法などの立案が課題となっている。エコチル調査からの原著論文は300編を超えたところであるが、世界的にも環境ばく露測定技術の進歩など、環境疫学の最前線の情報を取り込んでいくことが重要となる。
エコチル調査は環境疫学領域の研究であるが、この講演では、1950〜60年代に公害が顕在化した
当時の環境疫学研究を紹介するとともに、エコチル調査の計画と成果を紹介する。
15:15〜15:30 総合討論
■申込方法と参加費
◇参加費:一般3,000円(テキスト代含む)
セミナー会員 1,000円(テキスト、動画付)
賛助会員(個人・法人) 無料 (テキスト、動画付)
◇お申込み:https://iiae.or.jp/seminarlist/special_seminar/
【登録日】2023.10.08