一般財団法人環境イノベーション情報機構
BaaSが動き出す
【重点講義内容】
T. BaaS(バッテリー・アズ・ア・サービス)の最前線 〜卒FIT市場を目指して〜
東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所(TRI)
スペシャリスト(蓄電池活用)
田代 洋一郎(たしろ よういちろう) 氏
【14:00〜15:25】
バッテリーを活用したサービスビジネスは、大型バッテリーを活用して20年前から当社が取り組んでいるが、近年はバッテリー価格の低下と卒FIT太陽光発電の出現により、小型バッテリーについても進展が見られる。そこで、蓄電池のサービス事業化(BaaS)の動向や周囲状況を分析・解説すると共に、事業化に関する留意点などを紹介する。
1.大型蓄電池のサービスビジネス(BaaS)開発
2.小型蓄電池のサービスビジネス開発と進化
3.BaaSの市場性
4.BaaSの課題
5.まとめ
6.質疑応答/名刺交換
U. 蓄電池ビジネスの動向と新たなビジネスモデル
三菱UFJキャピタル株式会社 戦略調査室
兼 投資第一部(テクノロジー/クロスボーダー) 室長
湯木 将生(ゆき まさお) 氏
【15:35〜17:00】
電力業界では再生可能エネルギーへの大転換が加速するなか、蓄電池においても、新たな需給調整市場において今後、利用可能性等が高まってきている。
このような中で、エネルギーインフラの高度化はハード面だけでなくソフト面からも求められるようになってきている。従来の売切モデルを展開するだけでなく、蓄電池の特性を十分に理解した上で、新たなビジネスモデル等も検討していく必要がある。本講演では、新たなビジネスモデルを展開する上で求められる蓄電池の性能並びに考えられる新たなビジネスモデル等について概観する。
1.エネルギーインフラを取り巻く動向
(1)海外のエネルギー市場の動向
(2)国内におけるエネルギー市場の動向
2.蓄電池システムに求められる性能と市場動向
(1)エネルギー業界等で求められる電池性能と課題
(2)蓄電池システムの動向
3.期待される電池市場の棲み分け
4.考えられる新たなBaaS市場等のビジネスモデル
5.質疑応答/名刺交換
※目次等は変更になる可能性があります
【講師プロフィール】
田代 洋一郎(たしろ よういちろう) 氏
1993年東京電力株式会社入社。変電所の保守・運転・建設工事業務を経て2000年から技術開発研究所に勤務。光ファイバー型電流センサーの開発、インバータシステムの開発、蓄電池評価手法の開発等を歴任。
現在、東京電力ホールディングス(株)経営技術戦略研究所において、蓄電池および電気自動車の活用戦略、利用技術開発および電力貯蔵システムの国際標準規格化等を担務。蓄電池システム安全性(IEC62933−5−2)国際リーダー。東京工科大非常勤講師。
湯木 将生(ゆき まさお) 氏
東京大学大学院農学系研究科修了。株式会社三菱総合研究所にて地球温暖化対策や新エネルギー全般に関するエネルギーシステム、リサイクル分野におけるプロジェクトに多数従事。1998年、電源開発株式会社と株式会社三菱総合研究所が起こした企業にて環境事業を中心に事業化支援、技術評価や事業採算評価等に多数実施。2005年5月より株式会社NTTデータ経営研究所において、容器包装リサイクルのLCAや財団法人の支援、バイオマス関連メーカの支援等を実施。2008年1月より現職。テクノロジー分野、特にリアルテックを中心にビジネスDD・投資先支援等を実施。
【登録日】2019.09.25