一般財団法人環境イノベーション情報機構
容量市場、需給調整市場および間接オークションを正しく理解する
■重点講義内容■
T. 国内の容量市場、需給調整市場および間接オークション等の制度設計
電力広域的運営推進機関 企画部長
進士 誉夫(しんじ たかお) 氏
【14:00〜15:25】
電力広域的運営推進機関(以下広域機関という)の平成27年4月の発足以来、3年余の取り組みと今年度導入される「間接オークション」の仕組み、また2020年以降導入される容量市場、需給調整市場の仕組みを紹介するとともに、電力ビジネスの変化について論ずる。
1.広域機関の役割
2.広域機関の業務
3.間接オークションの導入
4.容量市場の検討
5.需給調整市場の検討
6.質疑応答/名刺交換
U. 海外の容量市場の制度設計と価格動向
一般財団法人電力中央研究所 社会経済研究所
事業制度・経済分析領域 領域リーダー 副研究参事
服部 徹(はっとり とおる) 氏
【15:35〜17:00】
わが国で創設予定の集中型容量市場の制度設計の論点を踏まえ、参考となる海外(特に英国、米国)の容量市場の制度設計の実例と、その背後にある考え方などを紹介し、市場参加者への影響について論じる。また、近年の価格動向と制度設計との関連性、市場参加者の反応などについて論じる。こうした議論を通じて、日本の制度設計への示唆や、創設後に市場参加者が留意すべき点をまとめる。
1.海外の容量市場創設の背景と日本との相違
2.海外の容量市場の類型化と電力システムとの関係
3.容量市場における取引の前提など
4.容量オークションの運営など
5.容量市場における落札後のリクワイアメントなど
6.容量市場における価格動向と制度設計との関係
7.市場参加者の反応(設備投資の動向など)
8.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
進士 誉夫(しんじ たかお) 氏
1987年 東京大学工学部電子工学科卒業。
1987年 東京ガス株式会社入社、コージェネレーションをはじめとする分散型電源の電気・制御技術開発、エンジニアリングに従事。系統連系技術要件ガイドラインの策定の参画。
2006年〜2008年 電力系統利用協議会(ESCJ)に出向。
2008年よりスマートエネルギーネットワークの研究に従事。2017年4月より電力広域的運営推進機関 企画部長。博士(工学)、技術士(電気電子部門)。
IEEE,電気設備学会、電気学会会員、早稲田大学 先進グリッド研究所 招聘研究員。
服部 徹(はっとり とおる) 氏
1993年 国際基督教大学教養学部卒業
1996年 国際基督教大学大学院行政学研究科博士前期課程修了
1996年 電力中央研究所入所
2000年 米国オハイオ州立大学全米規制研究所客員研究員
2010年 筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程終了、博士(経営学)
現在 電力中央研究所 社会経済研究所 事業制度・経済分析領域 領域リーダー 副研究参事
【登録日】2018.07.19