一般財団法人環境イノベーション情報機構
マイクロプラスチック・廃プラ問題に対応したプラスチックリサイクル技術の国内外動向と取り組み事例、法規制動向、今後の展開
【募集期間】| 2019.11.01〜2019.12.20 ----------------------------------------------------------------------------
■日 時:2019年12月23日(月) 10:30-16:50
■会場名:高砂ビル 2F CMC+AndTech FORUM セミナールーム【東京・千代田区】
(住所:101-0047 東京都千代田区内神田1-3-1 高砂ビル2F)
■受講料(税込):【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用、昼食を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
----------------------------------------------------------------------------
第1部 プラスチックリサイクル問題と各国の戦略・規制、及び企業のビジネス上の留意点
【10:30-11:50】
講師:西包装專士事務所 代表 西 秀樹 氏(日本包装専士会 顧問(前会長))
【ご略歴】
〇 食品包装用樹脂のPL制度化進捗状況と企業の対応、コンバーテック、加工技術研究会、Vol.2(2019)
〇 日本と欧州の化粧品包装材の規制動向、Cosmetic Stage、技術情報協会、VOl.4(2019)
〇 高機能マテリアル 技術・市場動向レポート(共著) Vol.1、And Tech(2019)
〇 食品包装の安全衛生性と自主基準、包装技術、日本包装技術協会、Vol.56、No.4(2018)
〇 食品衛生法改正を巡る最新動向、食品の包装、包装食品技術協会、Vol.50、No.1(2018)
・ポリオレフィン等衛生協議会 加工部会 元主査(元樹脂部会 三菱ケミカル)
・ (公社法)日本包装技術協会 包装管理士講座 講師
【キーワード】
1.SDGs
2.プラスチック資源循環戦略
3.CLOMA
4.生分解性プラスチック
【講演主旨】
プラスチックリサイクルは、日本のプラスチック資源循環戦略、欧州のプラスチック戦略等が制定され、SDGsに向けて取り組み中である。しかし、日本はサーマルリサイクルが多いが、国際的には認められないためにリサイクルは低い国と評価されている。産業界はCLOMAを設立し、企業では生分解性プラ、リサイクル手法等の開発も盛んである。本講では、国際的な循環推進と規制の動き、国内外の研究開発事例、企業の留意点に関し解説する。
【プログラム】
1.プラスチックを取り巻く環境
2.プラスチックの種類と使用割合(食品包装)
3.国連の持続可能な開発目標(SDGs)
4.日本のプラスチック資源循環戦略
5.欧州のプラスチック戦略と使い捨て型プラスチック規制
6.日本のプラスチックリサイクルの現状と課題:リサイクル率、PETボトルの再使用
7.海洋プラスチック問題と企業の対応:Blue Ocean Vision、何が問題か、CLOMA
8.国内外の研究開発事例:リサイクル手法、生分解性プラスチック、単一素材化
9.まとめ:ビジネス上の留意点
【質疑応答】
第2部 使用済みプラスチック由来の低炭素水素およびアンモニア製造
【12:30-13:50】
講師:昭和電工(株)川崎事業所 製造部 マネージャー 栗山 常吉 氏
【キーワード】
1.低炭素水素
2.プラスチックガス化
3.ケミカルリサイクル
4.環境省低炭素水素実証事業
5.アンモニア原料
6.エコアン
【講演主旨】
使用済みプラスチックをガス化して水素を取り出すケミカルリサイクルシステム。水素は主としてアンモニア原料とするが、環境省の実証事業で低炭素水素としてクリーンエネルギーとしてFCV、FCで利用している。ガス化の過程で副産するCO2も製品としている。
【プログラム】
1.昭和電工の事業紹介アンモニア製造の原料変
2.アンモニア原料の変遷
3.プラスチックガス化プロセスの紹介
4.環境省低炭素水素実証事業の紹介
5.エネルギーとしても低炭素水素及びアンモニアの課題
【質疑応答 名刺交換】
第3部 マイクロ・マクロプラスチック問題に対応したPCR法によるポリエステルフィルムの特徴とリサイクル性、環境適応性
【14:00-15:20】 講師:デュポン(株) フィルム事業部 事業部長 半田 昌史 氏
【キーワード】
1.ケミカルリサイクル
2.PCR (Post Consumer Recycle)
3.ポリエステルフィルム
【講演主旨】
海洋プラスチックの問題が大きく議論されるようになり、この問題に対する対応が重要となってきている。EUは循環型社会を構築する指針を発表し、50%以上のPCR(市場に出回った製品のリサイクル)を使用した製品の使用を提案している。その指針に沿いフィルム事業部はPCR製品の開発を行い2018年より販売を開始した。製品の品質を維持するためにケミカルリサイクルの工程を確立し「LuxCR」というブランドにてマーケティングを行っている。
【プログラム】
1.昨今の環境に関する議論
2.循環型経済へのEUの取り組み
3.PCR50%製品の開発
3.1 LuxCR ケミカルリサイクルの立ち上げ
3.2 ポリエステルポリマーの特徴とリサイクル
3.3 ケミカルリサイクル
3.4 LuxCR
4.PCR 50% の製品展開
【質疑応答 名刺交換】
第4部 プラスチックリサイクルの現状とSDGsが目指す世界におけるプラスチック使い方
【15:30-16:50】
講師:(独)産業技術総合研究所 環境管理研究部門 資源精製化学研究グループ
招聘研究員 工学博士 加茂 徹 氏
【受賞】
リサイクル技術本多賞、プラスチックリサイクル化学研究会 功労賞
【キーワード】
1. プラスチックのリサイクル
2. マイクロプラスチック
3. バイオプラスチック
【講演主旨】
プラスチックは軽くて丈夫で多様なデザインに対応できるために世界中に普及し、特に食品容器の発明で食料の流通を一変させた。一方、海洋に拡散した廃プラスチックが生態系に深刻な影響を与えている可能性が指摘され、大きな環境問題となっている。国連は2015年にSDGsを提唱し、地上の全ての人々が平和と豊かさを享受できる社会を構築するため、17の目標と169のターゲットを掲げた。本講演では廃プラスチックの現状を解説し、持続可能な社会におけるプラスチックの利用方法を検討する。
【プログラム】
1.資源循環の現状
2.プラスチックの特徴
3.マイクロプラスチックの現状
4.プラスチックのリサイクル技術の概要
4.1 マテリアルリサイクル
4.2 ケミカルリサイクル
4.3 エネルギー回収
4.4 評価法
5.電気電子機器に使用されているプラスチックのリサイクル
6.自動車に使用されているプラスチックのリサイクル
7.バイオプラスチックの現状と課題
8.資源循環の未来
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2019.11.25