一般財団法人環境イノベーション情報機構
注目される欧米の電力ビジネスと中部電力の技術戦略
【講師】
中部電力株式会社 技術開発本部技術企画室企画グループ
課長 兼 技術革新推進ユニットリーダー
市川 英弘(いちかわ ひでひろ) 氏
【重点講義内容】
日本では再エネの普及促進により、従来の大規模集中電源による供給形態がくずれ、小規模分散電源による供給が一定数を占める形態へと変化している。また、FIT制度が終了し始めることや、PVパネル・蓄電池コストが急激に低下していることから発電・自家消費も拡大することが予想される。
本講義では、先行するドイツやイギリスを中心に、欧米で注目されている家庭をターゲットしたPVと蓄電池によるアグリゲーター事業について解説する。また、5月30日に開始したブロックチェーンを用いたP2P電力取引の実証について紹介する。
1.中部電力の経営ビジョンと技術戦略
2.アグリゲーターと小売り大手との競争状況
3.PV・蓄電池を用いたアグリゲーターのビジネスモデル
(1)Sonnen(ドイツ)
(2)Senec(ドイツ)
(3)Open Utility(イギリス) など
4.収益性について
5.中部電力における実証研究の紹介
(1)ブロックチェーンによるP2P取引実証の紹介
6.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
川 英弘(いちかわ ひでひろ) 氏
1993年 芝浦工業大学大学院電気工学専攻修了
同年 中部電力株式会社 工務部入社
2011年 一般社団法人海外電力調査会出向
2014年 中部電力技術開発本部研究企画グループ課長
2018年 現職 現在に至る
<専門分野>
・送変電設備・系統計画、国内外の技術調査および評価
・スマートメータデータを用いたディスアグリゲーション
・ブロックチェーン技術を用いたEVチャージシステム
・電力P2P取引プラットフォームなど
【登録日】2019.07.01