一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカの環境保護活動とNPOの人材育成〜環境保護団体でのインターンシップ説明会をかねて〜
地球温暖化からリサイクルまで、環境問題が話題にならない日は1日もありません。人類だけでなく、地球全体の存続を左右する環境問題への取り組みで最も重要なアクターは、特定の国や企業の枠に限定されない活動を行うことができる、NPOといえます。しかし、日本では、NPOがやっと生まれたばかりで、アメリカのようなマネジメント・システムや運営をになう人材が十分育っているわけではありません。
こうした状況を踏まえ、長年アメリカのNPO活動に関わってきた、サンフランシスコにあるNPOの日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)の柏木理事長を招き、以下の要領で、アメリカの環境保護活動とNPOの人材育成に関するフォーラムを開催することにしました。
フォーラムでは、アメリカの環境保護運動を概観した上で、NPOのマネジメントと人材育成などについて、ご紹介します。また、アメリカの環境保護運動とNPOについて視察をされてきた方々からの報告も受けることになっています。なお、フォーラムの最後に、JPRNが今年11月から実施するアメリカの環境保護団体などでのインターンシップについての説明会を行います。
日時 2001年9月10日(月)午後6時30分〜8時30分
場所 NPOサポートセンター会議室
東京都中央区銀座8-12-11 第2サンビル6階
JRまたは営団地下鉄銀座線新橋駅下車徒歩7-8分
講師 柏木宏(日本太平洋資料ネットワーク理事長)
参加費 500円
主催 日本太平洋資料ネットワーク
協力 NPOサポートセンター、NPO birth
問い合わせ
日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)
Tel: 03-3524-8821, Fax: 03-3524-8825, E-mail: jprntky@d2.dion.ne.jp
NPO birth
E-mail:birth@momo.so-net.ne.jp
日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)とは?
日米のNPOセクターの強化と人材育成などをめざすNPO。本部は、カリフォルニア州オークランドで、東京に連絡事務所がある。アメリカのNPOの役割についても、訪米視察や研修、調査などを実施。理事長の柏木氏には、「アメリカのボランティア活動を考える」(岩波ブックレット)などの著書がある。
//////////////////////////////////////////////////
★サンフランシスコNPO継続インターンシッププログラムのご案内
米国のNPO法人、日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)は、2001年秋から「サンフランシスコNPO継続インターンシップ・プログラム」を実施します。サンフランシスコ周辺にある5つのNPOに、日本から2ヵ月余りインターンを4回継続して派遣、NPO運営やNPOが扱う問題への理解を深めていただくものです。
各回の間に1週間、前任者と後任者が重複する期間を設け、引継ぎを行います。また、それぞれのインターンシップ期間中に、現地でパブリック・プログラムを開催し、プログラムの企画、運営について実践的に学んでいただきます。
現在、このプログラムへの参加者を募集しています。参加費は、24万8000円(滞在費、プログラム費のみ、渡航費や食費は別)です。以下は、実施時期と参加申込み期限、受入団体についての情報を掲載しますので、ご参照下さい。なお、詳しい内容については、ホームページ(http://www.jprn.org)をご覧いただくか、E-mail(jprn@igc.apc.org)までお問合せ下さい。また、2001年9月には、東京と京都で説明会を開催します。
説明会の詳細は、8月24日までにホームページで発表します。
▽実施時期と申込み期限
第1回 2001年11月12日〜02年2月1日
2001年9月24日(申込み期限)
第2回 2002年1月28日〜3月29日 2001年11月12日(申込み期限)
第3回 2002年3月25日〜5月31日 2002年1月15日(申込み期限)
第4回 2002年5月27日〜8月9日 2002年3月19日(申込み期限)
▽受入団体の概要
Pacific Environment(確定)
アメリカとロシア(シベリアと極東地域)、中国、日本などの環太平洋地域をターゲットにしたユニークな環境保護団体。これらの国々における草の根レベルの運動の支援、国際的な環境保護政策の改善、教育交流活動、国際的な環境保護運動のネットワーク形成など、従来の環境保護団体にあまり見られないユニークなプログラムで知られている。
インターンシップでは、森林の保護や環境破壊につながる国際金融機関の問題の調査や教育活動、これらの問題に取り組むアメリカ以外の国々の団体とのネットワーク作り、Webの更新などを行う。環境保護運動の日米連携をめざす活動も含まれており、そうした意識のある人が望まれる。
Center for Elders Independence (確定)
高齢者が地域や家庭で自立して生活できるように、さまざまな援助を提供している団体。1992年からは、連邦政府のPACEプログラムの実施団体となった。このプログラムは、会員の高齢者に地域や自宅で自立生活を送るために必要な包括的なサービスを提供するもの。具体的には、自宅介護、デイ・ヘルスケア、一次医療、投薬、救急治療などが含まれる。
East Bay Resource Center for Nonprofit Support (打診中)
サンフランシスコの対岸、オークランドにあるNPOの経営指導組織。
スタッフが3-4人と規模は小さいが、ファンドレイズを中心に、ワークショップを随時開催。また、併設の図書館でNPO関係の図書の閲覧やコンピュータを用いたリサーチができるようになっている。毎年、地域のNPOと協力して行うNPOに関する会議には、数百人が参加。
Institute Laboral de la Raza(確定)
ヒスパニック系や中南米からの移民労働者への権利擁護関係の事業を行っている。具体的には、不払い賃金を支払わせるための交渉や、セクシュアル・ハラスメントをはじめとした性差別、不当労働行為などの問題に対処。
これらの問題を職場で受けた人々への相談、支援業務の他、リーダーシップ・トレーニング、法律相談なども実施している。
Japanese Newcomers Services: Nobiru-Kai(確定)
日本から渡米した人々がアメリカ社会に適応していくために必要な教育、医療、住居、雇用などに関する情報を電話相談やワークショップを通じて提供している、ソーシャル・サービス主体の団体。また、地域のアメリカ人との交流を促進するため、さまざまなテーマで、日本人とアメリカ人が議論をするプログラムや日本語や英語のクラスも実施。
----
【登録日】2001.08.18