一般財団法人環境イノベーション情報機構
サステナブルな地域づくりワークショップin 埼玉県小川町(3回シリーズ)
サステナブルな地域づくりワークショップin 埼玉県小川町(3回シリーズ)
第1回 有機農業と自然エネルギーで持続可能な地域づくり
和紙の里として知られる埼玉県小川町は、また、有機農業や自然エネルギー
によって循環型社会を実践しているモデル地域として注目されています。
今から約30年以上前の1971年、金子美登さんは、減反政策の開始、環境汚染
の深刻化などを機に、生態学的であり、消費者とつながる農業、「有機農業」
を始めました。除草剤や化学肥料を大量に撒いて効率的に生産し、利益をあ
げる農業が一般的であった当時、これらに頼らない有機農業を実践していく
ことは、まさに「勇気」のいる挑戦でした。しかし、日本の将来を見据えた
農業に共感した人々が、この輪を広げていきました。
たべものだけでなく、牛やニワトリの糞、生ゴミ、太陽光、風など身近な資
源を活かしてエネルギーも自給する農業は、地域全体で循環型社会を実現し
ています。また、自治体との協業で、団地の生ゴミをバイオガスと堆肥化す
るプラントも操業しています。
現在、これらの農家では、全国から有機農業を志す若者が研修生として学ん
でおり、未来の農業を担う人材も育てています。
この小川町で、日本の食、農業、エネルギー、ごみ、まちづくりの未来を考
えてみましょう。
3回シリーズのワークショップの第1回目は、有機農業のパイオニアの方々と、
そこから広がった人の輪が、「自給」をキーワードに自然エネルギーも取り
入れて実践してきた地域づくりについて伺い、モデル農場や生ゴミのバイオ
ガス化プラントを見学します。
●コーディネーター&現地案内人 阿部 紀人(あべ のりひと) さん
10年あまり石油会社で中東産油国からの原油輸入や中国での石油関連プロジ
ェクトに従事した後、1997年に退職。翌1998年から埼玉県小川町に移り住む。
その後、自然エネルギー事業協同組合レクスタ・事務局、(株)森のエネル
ギー研究所・取締役などを経て、現在は森林や自然エネルギーに関する調査
・研究、関連機器の輸入・施工等の自営業を営む。
またその間、小さな自給農業を楽しみつつ、小川町で農業と自然エネルギー
を柱とする地域づくりを目指すNPO「ふうど」(理事)や、途上国の無電化地
域での太陽光発電の普及をサポートする「ソーラーネット」等のNGO活動に取
り組んでいる。
*金子美登さんの農場(霜里農場)のホームページ
http://www.knet.ne.jp/~simosato/
【日時】7月10日(土)10:00〜16:00
【会場】埼玉県小川町下里分校
【プログラム】
10:00 小川駅(東武東上線・JR八高線)改札口集合
分校まで移動(バス 又は タクシー相乗り、)
10:30〜12:00 オリエンテーション
12:00〜12:45 昼食 (地元有機素材・参加費込)
12:45〜13:30 アイガモ農法の田んぼ見学
13:30〜15:00 小川町の有機農業と自然エネルギーの実践
講義と見学
(NPOふうどのオープンデープログラムに参加)
講師: 金子美登さん ほか小川町のみなさん
野菜などを購入して徒歩で伝統工芸会館へ
16:00 伝統工芸会館前で解散 バスで小川駅へ
*希望者は伝統工芸館を見学(17:00まで開館)
【参加費】FoE Japanサポーター2,800円
一般 3,300円
(資料代、地元有機素材の昼食代込み、小川駅と会場間の交通費
は各自負担)
【定員】25名
【お申込み】昼食予約のため、7月1日(木)までにお申込みください
くらしとまちづくりプログラム (lifestyle2@foejapan.org)
Tel 03-3951-1081 Fax 03-3951-1084
*参加者には詳細な交通、持ち物などのご案内をお送りします。
*第2回、第3回の予定は以下のとおりです。単回参加もできます。
●第2回 10月9日(土)
「私にもできる 都会をちょっと離れて自給自足のライフスタイル」
(小川町に移住して、自分の食べ物は自給しながら、他の仕事をする、
そんなライフスタイルを送る人々のお話を伺い、農作業体験をします)
●第3回 12月上旬
「食、農、ごみ、エネルギー まわる社会を考えよう」
【登録日】2004.06.09