一般財団法人環境イノベーション情報機構
講演会 「日本の森林資源を活用するために」
古紙ネット講演会のお誘い
「日本の森林資源を活用するために」
日本は世界有数の森林資源国です。国土の70%が森林ですが、木材利用における自給率は20%を切っています。また、木材利用の40%を占めるパルプ・チップの自給率にいたっては10%でしかありません。国産の木質資源が足りないわけではありません。経済性と効率性という理由から製紙用パルプ・チップはほとんど輸入されているのが現状なのです。
昨年から実施に移された「バイオマスニッポン総合戦略」では、地球温暖化対策として森林および木質バイオマスの効能が評価され、森林のもつ多様な環境保全機能とともに森林の適切な管理と木材利用の拡大が大きな課題とされています。
現在、古紙の回収率は65%を超え、国内での古紙利用率は60%にまで達しました。また、この2、3年中国をはじめとする古紙の輸出が急増し、その量は約200万トンにのぼり、古紙の国際商品化もささやかれています。
しかし、パルプ・チップの自給率の現状を考えるとき、紙の再資源化が着実に進んでいると喜んでばかりいられません。紙の地域循環システムについて考えてみることが、古紙循環システムのあり方を探る上で必要ではないでしょうか。
古紙ネットの定期総会を機に、林野庁国有林野部管理課長の青木庸三さんから、我が国の森林,林業の現状と国の政策等についてお話いただき、木材利用の可能性と今後の課題について自由な意見交換を行いたいと思います。
日時 5月29日(土)午後1時30分〜4時
場所 新宿区牛込箪笥地域センター 多目的ホール
(都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅A1出口徒歩0分)
講師 青木庸三さん(林野庁国有林野部管理課長)
参加費:無料
主催:古紙問題市民行動ネットワーク
【登録日】2004.04.24