一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワットビット連携で何が起こるのか
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
一般財団法人電力中央研究所
グリッドイノベーション研究本部
研究統括室 上席/
スマートレジリエンスネットワークアンバサダー
(元TNクロス株式会社 代表取締役副社長)
馬橋 義美津(うまはし よしみつ) 氏
【重点講義内容】
AI技術の進展に伴う電力需要の急伸に伴い、電力の需要と供給のバランスを取るの喫緊の課題となりつつある。その一つの施策として、電力ネットワークとデジタル技術を組み合わせることで、エネルギー効率や安定性を向上させる「ワット・ビット(Watts and Bits)」構想が提唱されている。
資源エネルギー庁も電力(ワット)とデジタル技術(ビット)の融合を図り、効率的で効果的な電力システムの構築を目指すことを表明しており、具体的には、データセンターの電力需要増加に対応するため、再生可能エネルギーの拡大や省エネルギーの徹底、原子力発電所の再稼働、新型革新炉の設置、火力発電の脱炭素化など、多角的な施策を進めていると説明している。
そこで、本講では、「ワット・ビット(Watts and Bits)」とは何か、その概念や具体的な方策について、国内外の取り組みを交えて解説する。
1.ワット・ビットとは何か
(1)電力供給力の現状
(2)電力需要の変化とその原因
(3)電力と通信の融合(ワット・ビットの根幹)
2.電力需要の変化の影響
(1)大きな要素としてのデータセンター
(2)データセンターを取り巻くサプライチェーン
3.供給信頼度を確保するための新たな方向性
(1)需要コントロールとデータセンター
(2)データセンターの系統への影響
(3)データセンターを取り巻くステークホルダーへの期待
(4)欧米での取り組み
4.ワット・ビットとカーボンニュートラル
(1)データセンターを取り巻くステークホルダーの考え方
(2)電力会社の取り組み
(3)データセンターで期待される新たな技術
5.ワット・ビットのその先に
(1)国際的な取り組みの方向性(IECとCigre)
(2)MESH構想への展開
6.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
馬橋 義美津(うまはし よしみつ) 氏
1992年 慶應義塾大学理工学研究科電気工学専攻修了東京電力入社。2010-2012年 本店技術部電力取引グループマネージャー。2012-2014年 本店技術部電源計画グループマネージャー。2014-2016年 パワーグリッドカンパニー系統エンジニアリングセンター系統技術グループマネージャー。2016-2018年 東京電力PG系統計画室系統技術グループマネージャー。2018-2020年 東京電力ホールディングス(株) 技術戦略ユニット 技術統括室(技術戦略担当)兼 渉外・広報ユニット海外事業室。2020年-2023年 TNクロス株式会社代表取締役副社長。2023年- 電力中央研究所グリッドイノベーション研究本部研究統括室 スマートレジリエンスネットワークアンバサダー。
【登録日】2025.02.28