一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州の包装及び包装廃棄物規則案(PPWR)の 最新動向と今後の展開
【募集期間】| 2024.01.18〜2024.02.27 【講師】西包装専士事務所 代表 西 秀樹 氏
【講演のポイント】
EUは、環境政策で世界をリードしているが、その基本にはグリーン・ディール政策がある。今回の規則案も従来の施策を更に推進する内容となっており、輸送の包装資材も含める等新しい施策もある。島国日本には馴染まない施策もあるが、27ヶ国が団結して行動する実態を感じて戴きたい。
【習得できる知識】
・廃棄プラスチック量と輸出量
・世界の循環型経済戦略・プラスチック条約
・EUの包装廃棄物戦略と新規則案
・日本のプラスチック処理の現状と課題
・プラスチック資源化に向けた技術開発状況
【講演主旨】
2022年11月、世界の環境政策をリードするEUは、新たに包装及び包装廃棄物規則案を公表し、現在審議中である。この規則案は、グリーンディール政策に基づき包装廃棄物の循環型経済への転換を更に推進するために、法的効力のある規則として新たな目標と施策が織り込まれており、現在国連環境総会で審議中のプラスチック条約への波及が考えられる。このEUの動きは、今後全世界の環境対策のモデルとなることが予想される。本講では、このEU規則案の経緯と背景、具体的目標値、業界の反応、加盟国の先進的事例、及び日本の現状と課題に関し紹介する。
【プログラム】
1.プラスチックを取り巻く環境
2.世界の廃棄プラスチック量と輸出量
バーゼル条約の影響
3.国際的な資源リサイクル戦略とプラスチック条約
国連、UNEP、CGF、EU、米国、日本、中国、アジア、プラスチック条約審議状況
4.EU包装材及び包装廃棄物規則案の概要、及び審議状況
1)EUのCircular Economy戦略
2)EUの6つの政策課題:グリーンディール政策
3)EU規則 2022/1616(再生プラの安全性強化)
4)政策パッケージ第1弾(2022.03)
5)政策パッケージ第2弾 「包装及び包装廃棄物規則」(案)
背景、規則案の概要、包装廃棄物の発生防止、高品質なリサイクルの促進、その他の施策と期待される効
果、ステークホルダーの反応
6)バイオベース、生分解性、堆肥化可能プラスチック
背景、コミュニケーションの概要、ステークホルダーの反応
7)農水省のQ&A
5.加盟国の先進的事例
CEFLEX、仏、独
6.日本の現状と課題
プラスチック資源循環促進法、プラスチックリサイクルの現状、SDGs、COP28、資源化に向けた技術開発状況
7.今後の展開
モッタイナイは世界のアイコトバ
【質疑応答】
【登録日】2024.01.18