一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境研究推進費研究紹介第3回 船舶と航空機の大気排出ガス
■日時:2023年1月17日(火) 13:30-15:30(13:00〜受付開始)
■開催形式:Zoomによるオンライン開催
■主催:一般財団法人大気環境総合センター
■テーマ:『環境研究推進費研究紹介第3回 船舶と航空機の大気排出ガス』
■講師(敬称略):櫻井達也(明星大学)https://iiae.or.jp/instructor/6022/
伏見暁洋(国立環境研究所)https://iiae.or.jp/instructor/6035/
■プログラム:(敬称略)
13:30〜13:35 環境研究推進費研究紹介 第3回 趣旨説明 若松伸司(愛媛大学名誉教授、IIAE代表理事)
13:35〜14:25 2020年船舶燃料油硫黄分規制強化による大気質改善効果の評価 櫻井達也(明星大学)
<概要>
本講演では,環境研究総合推進費(JPMEERF20185002)の助成を受け2018〜2020年度の期間で実施した「2020年船舶燃料油硫黄分規制強化による大気質改善効果の評価(GLIMMS-AQ:study on Global Limit for Marine Fuels Sulphur to better Air Quality)」の成果を紹介します.
2020年1月より,船舶燃料油中硫黄分濃度の規制上限値がこれまでの3.50%から0.50%に強化されました.同規制強化は排ガス中のSO2のみならず,硫酸塩の削減も目的としているため,船舶の航行密度が高い地域においてはPM2.5濃度の低減化につながることが期待されています.発表では,規制強化前後に,船舶排ガスの影響が強いと予想される瀬戸内地域を解析対象地域として実施した長期連続観測および短期集中観測の結果と,船舶排出物質が蓄積・変質して瀬戸内海沿岸部のPM2.5に影響する過程のモデル解析結果を紹介します.
14:25〜14:30 休憩
14:30〜15:20 航空機が排出するナノ粒子の物理・化学的特徴と起源 伏見暁洋(国立環境研究所)
<概要>
航空機が粒径50 nm以下のナノ粒子を高濃度に排出することが知られており、そのナノ粒子が人の健康に悪影響を及ぼすことが懸念されています。我々は空港内での大気観測を行い、高感度な分析手法を駆使することで、未燃ジェットエンジンオイル (潤滑油)が航空機排出ナノ粒子の主要な成分であることを明らかにしました。本発表では,航空機排出ナノ粒子の物理・化学的特徴や起源等について,国内外における取り組みと,我々が環境省の環境研究総合推進費等で行ってきた研究成果を紹介します。
15:20〜15:30 質疑応答
■申込方法と参加費
◇参加費:一般3,000円(テキスト代含む)
セミナー会員 1,000円(テキスト、動画付)
賛助会員 無料 (テキスト、動画付)
◇お申込み:https://iiae.or.jp/seminarlist/seminar/
◇参加申込・お振込締切:1月16日(月)
【登録日】2023.01.06