一般財団法人環境イノベーション情報機構
「いまさら聞けない」脱炭素に向けた事業運営
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【講師】
元外務省 気候変動担当(含むG7、G20、パリ協定関連)
脱炭素メディアGXチャンネル発行人兼統括編集長
前田 雄大(まえだ ゆうだい) 氏
【重点講義内容】
カーボンニュートラルや脱炭素という言葉を聞いて「何かやらないといけない」と思っている企業や自治体などは多いが、その実、どこまで何をやればいいのかわからない、自分たちの現状の立ち位置が分からないという主体は実は非常に多い。その一方で、世界的にはエネルギーコストが上がり、日本においては電気代の補助という議論も出てきており、エネルギーについては経営課題にもなりつつある。こうした中で、一体、何をするのがよいのか、まずはとりあえずやるべき初歩的なところから、一歩進んでやるべきこと、時代の波に乗るには何を頑張ればいいのか等、「いまさら聞けない脱炭素」をこの講義において解説をする。
1 「脱炭素化というが、実際、みんなどれくらい取り組んでいるのか?」(自己の立ち位置を知る)
(1)グラデーションのある大企業の取り組み
(2)中小企業はまだほとんど取り組めていない
(3)現時点で脱炭素に取り組まなくても問題がない理由
2 「脱炭素をしないと何かまずいことが起きるの?」4つのリスクと時間軸
(1)サプライチェーンの脱炭素
(2)金融面の脱炭素構造
(3)エネルギーの高騰・不安定化
(4)制度・規制面の動向(ISSB含む)
3 「最近SCOPE3などと聞くが、どこまでやればいいの?問題点は?」
CO2排出量の開示の傾向と問題点
(1)SCOPE1〜3についての基礎解説
(2)とりあえず間に合わせるために取られている手法
(3)いずれ顕在化してくる「とりあえず手法」の問題点
(4)将来を考えると「ここまではやりたい」水準
(5)先進的企業はどのレベルでやっているのか
4 「なるほど、いろいろ問題は分かった。自社の取り組みを進めたい!」取るべきアプローチ
(1)何よりもまず行っておくべきこと
(2)導入をしておくべきソリューションと、それでも解消できない課題
(3)エネルギー高騰に備える段階的再エネ導入の在り方
(4)真に重要なTCFD対応
5 「自社の取り組みだけでは難しいかもしれない・・」解決策
(1)脱炭素時代における連携の傾向
(2)そもそも脱炭素を自社のみで考えることの限界
(3)地域脱炭素のススメ
6.質疑応答
【講師プロフィール】
前田 雄大(まえだ ゆうだい) 氏
1984年生まれ。2007年、東京大学経済学部卒、外務省入省。
開発協力、原子力、大臣官房業務などを経て、2017年から気候変動を担当。G20大阪サミットの成功に貢献。
パリ協定に基づく成長戦略をはじめとする各種国家戦略の調整も担当。2020年より脱炭素フィールドに職を展示、2022年より現職。
現在は、所属先において脱炭素事業のコンサルを中心に業務を手掛ける他、「GXチャンネル」というYouTubeチャンネルを通じて脱炭素情報を日々発信中。
プレジデント・オンラインはじめ寄稿多数。書籍「60分でわかる! カーボンニュートラル 超入門」も発売中。
【登録日】2022.10.06