一般財団法人環境イノベーション情報機構
P2P電力取引とP2P環境価値取引
■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【重点講義内容】
T.P2P電力取引プラットフォームとその先にある都市OSについて
TRENDE株式会社 テクノロジーディレクター
東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻博士課程
武田 泰弘(たけだ やすひろ) 氏
14:00〜15:25
日本で扱われるエネルギーの約4割を占める電力の脱炭素化の動きが年々活発になっている。それと同時に分散電源の導入もますます進んでいる。そんな中、分散電源が生み出す余剰電力をフレキシブルに近隣間で融通する仕組みであるP2P電力取引に注目が集まっている。本講演ではP2P電力取引において重要な役割を担う分散協調メカニズムについて触れた後、P2P電力取引の詳細について述べ、TRENDE社が関わった2つの実証実験について説明を行う。また、TRENDE社が開発を進めているP2P電力取引プラットフォーム「trex」を紹介し、最後は、P2P電力取引と「都市OS」の関係について説明を行う。
1.分散協調メカニズムについて
2.P2P電力取引とその動向について
3.実際の家庭・EVを交えて行ったP2P電力取引実証実験のご紹介
4.離隔地点間における個人の余剰電力利用スキーム実証実験のご紹介
5.P2P電力取引プラットフォームtrexのご紹介
6.P2P電力取引と都市OSについて
7.質疑応答/名刺交換
U.電力デジタルビジネスとP2P電力取引・環境価値取引の展望
関西電力株式会社 技術研究所
先進技術研究室(エネルギービジネス) 主席研究員
石田 文章(いしだ ふみあき) 氏
15:35〜17:00
電力業界では、カーボンニュートラルへの対応等、直面する課題を解決するため、デジタル技術を活用した様々な取組が行われている。その中でも、ブロックチェーン技術(BC)のトラッキング手法を活用した各種エネルギービジネスに注目する。本講演では、P2P電力取引やP2P環境価値取引に加えカーボンニュートラルへの対応等、関西電力の電力ビジネスのこれまでの取組みと今後の展望について紹介する。
1.電力業界の課題と電力ビジネスの方向性
2.再生可能エネルギーの普及拡大への対応
3.BC技術のエネルギー分野への適用
4.BC技術を活用したP2P電力取引
5.BC技術を活用したP2P環境価値取引
6.BC技術を活用した今後の電力ビジネスの展開
7.課題と今後の展望
8.質疑応答/名刺交換
【講師プロフィール】
武田 泰弘(たけだ やすひろ) 氏
2010年 中央大学大学院 電気電子情報通信工学研究科 博士課程前期修了 ソニー株式会社入社
2012年 ソニーコンピュータサイエンス研究所 プロジェクトエンジニア
2016年 株式会社オプトインキュベート テクノロジーディレクター
2017年 東京電力ホールディングス株式会社 新成長タスクフォース
東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士課程後期入学
2018年 TRENDE株式会社 テクノロジーディレクター
現在に至る
石田 文章(いしだ ふみあき) 氏
1986年 東京大学工学部電気工学科卒業。同年 関西電力に入社。主に、送変電設備の計画、電力系統解析業務に従事。以降、2009年NEDO新エネルギー部統括研究員出向、2012年地域エネルギー本部地域エネルギー開発グループ担当部長、2017年技術研究所主幹を経て、2021年より現職。現在は、エネルギービジネス分野全般の研究開発に携わる。専門分野は、電力システム解析、再生可能エネルギー技術、スマートグリッド技術、VPP技術、ブロックチェーン電力分野活用技術。2016年〜 大阪大学ビジネスエンジニアリング専攻招へい教員。
【登録日】2022.01.11