一般財団法人環境イノベーション情報機構
アップサイクル・脱炭素社会を目指した再生樹脂の技術開発動向と使用上の課題
第1部 廃プラ・容器包装廃材を用いたアップサイクル再生樹脂と特性、応用例
【13:00-14:15】
講師:(株)湘南貿易 代表取締役 橋本 則夫 氏
【プログラム】
1.はじめに
2.プラスチック廃棄物の深刻な問題
2-1 プラスチック廃棄物の9%しかリサイクルされていない事実
3.再生樹脂のアップサイクル
4.応用例
5.まとめ
【質疑応答】
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第2部 廃棄プラスチック削減への貢献並びに
リサイクルプラスチックの性能を高める添加剤の開発、特性、使用例
【14:25-15:40】
講師:(株)ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室 井上 智之 氏
【キーワード】
1.マテリアルリサイクル
2.樹脂添加剤
3.リサイクル性
【講演主旨】
本講演では樹脂の高寿命化、リサイクル性改善、そしてリサイクル樹脂の課題解決に有効な樹脂添加剤を中心に紹介する。昨今では廃棄プラスチック問題が顕在化しており、プラスチック産業の大きな課題となっている。プラスチックリサイクルの種々課題を解決し、廃棄プラスチックの削減に貢献する酸化防止剤、光安定剤、核剤を基本な作用機構から紹介する。併せて当社が開発した環境対応型樹脂添加剤、ポリオレフィンリサイクル樹脂向けパッケージであるアデカシクロエイドUPRシリーズを紹介する。
【プログラム】
1.ADEKAのご紹介
1-1 ADEKAの会社概要
1-2 ADEKAのSDGsへの取り組み
2.プラスチックリサイクルの課題と課題解決に貢献できる樹脂添加剤
2-1 プラスチックのリサイクルにおける課題
2-2 酸化防止剤(フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤)
2-2 光安定剤(HALS, UVA)
2-3 核剤
3.添加剤の処方例
3-1 酸化防止剤の処方例
3-2 光安定剤の処方例
3-3 核剤の処方例
4.アデカシクロエイドUPRシリーズの紹介
4-1 ADEKAが考える廃棄プラスチック削減への貢献方法
4-2 アデカシクロエイドUPR-001の紹介
4-3 アデカシクロエイド UPR-011の紹介
5.まとめ
【質疑応答】
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第3部 住宅の脱炭素化実現に向けたプラスチック材料の課題
【15:50-17:00】
講師:(株)LIXIL Technology Innovation本部 分析・環境技術開発部 リーダー 井須 紀文 氏
【キーワード】
1. 脱炭素社会への課題
2. 住宅用プラスチック材料
3. リサイクル技術
【講演趣旨】
日本は2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする事を2020年に表明し、世界に遅れをとっていた脱炭素社会の実現に向けた議論が本格的に始まった。脱炭素社会の実現にはサーキュラーエコノミーの構築が必要である。筆者らは脱炭素社会に向けて、「つくる」、「つかう」、「もどす」の各段階で環境負荷を下げながら、同時に、人にとって新しい価値を生み出す「人と地球を考えたものつくり」を目指すための研究開発を進めている。本講演では、住宅で使われているプラスチックについて「もどす」段階におけるリサイクルへの課題と技術について述べる。
【プログラム】
1.これからのモノづくり
1-1 地球環境の現状
1-2 これからのモノづくり
1-3 サステナブルデザイン1.
2.住宅で使用されているプラスチック
2-1 浴室・洗面
2-2 キッチン
2-3 トイレ
2-4 樹脂サッシ
2-5 人工木デッキ
3.建設リサイクル法と戸建住宅から発生する廃プラスチック
3-1 廃プラスチック発生量
3-2 用途別の廃プラスチックの分類
4.住宅分野でのプラスチックリサイクルの課題とリサイクル技術
4-1 リサイクルの課題
4-2 木材・プラスチック再生複合材
4-3 摩砕装置を用いたFRPのリサイクル技術
5.まとめ
【質疑応答】
【登録日】2021.11.26