一般財団法人環境イノベーション情報機構
第19回メコン談話室 タイ:ムン川とパクムンダム 流域の人々から見た4ヶ月間の水門開放
第19回メコン談話室
タイ:ムン川とパクムンダム
流域の人々から見た4ヶ月間の水門開放
講師:木口由香(メコン・ウォッチ スタッフ)
日時:2003年10月10日(金)18:30〜
メコン河の支流ムン川ではかつて、豊富な漁業資源が人々の生活を支えてきました。しかし、ムン河口にパクムンダムが建設され、川の環境は大きな変化を受
けました。特に、メコン本流からの魚の回遊を妨げたことで、流域の漁業は壊滅的な打撃を受けたのです。住民の反対はダム建設後も続きました。1999年からは約4年もの間ダムサイト脇を占拠するという抗議行動を通し、何千世帯もの人々がダム水門の永久開放を求めて立ち上がりました。このためタイ政府は2001年に地元大学に調査を依頼、その結果を元に今後のダム運営を考える、としていました。
しかし、調査結果が5年間の試験的継続開放を提言したにもかかわらず、タイ政府は年間4ヶ月間のみの開放を決定し、現在に至っています。今年7月から予定通り水門は開放されましたが、流域の人々はいまだに様々な困難に直面しています。川の環境もダムの開閉によって変化を続けています。今回の談話室では、ムン川やメコン中流域の環境について、最新の現地の情報をお伝えします。また、住民運動への圧力を強める現政権に対するタイ市民社会の評価なども、合わせてお話していきたいと思います。
場所:メコン・ウォッチ事務所(JR御徒町駅徒歩5分)
台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2F http://www.jca.apc.org/jvc/access/access.html (丸幸ビルへの地図)
資料代:500円(メコン・ウォッチ会員は無料)
参加申込:資料の用意などがありますので、事前にご連絡下さい。定員25名。
申し込み・問い合わせ:(特活)メコン・ウォッチ (担当:東)
Tel: 03-3832-5034, Fax: 03-3832-5039
E-mail: info@mekongwatch.org
Website: http://www.mekongwatch.org/
【登録日】2003.10.06