一般財団法人環境イノベーション情報機構
コープ環境講座 第3講 環境保全型農業の実際と日本の取り組み 〜 日本の農業ははたして持続可能なのか?
2003年度 コープ環境講座
<環境問題から考える21世紀の食と農>
わたしたちの食の安全は、
地球環境の明日にゆだねられている
〔第3講 12月6日(土) 15:00〜17:30〕
環境保全型農業の実際と日本の取り組み
〜 日本の農業ははたして持続可能なのか?
講師 : 西尾 道徳 氏 / 筑波大学工学系 教授
すぎなみ都市農業研究会
過去数十年の間に、日本の農業にかかわる地域環境はかなり悪化しつつあります。化学資材の多投入、家畜糞尿による水質汚染や残留農薬などの問題が各地で現れ、また農業生産の約4割を占める中山間地域においては担い手不足・高齢化に伴って地域社会も解体の危機に瀕し、農林業の資源管理に関わる問題が深刻化しつつあります。貿易大国として、農産物の自由化を避けることもできません。このような厳しい状況の中、果たして日本の農業はどのような環境保全型農業への展望を持ちうるのでしょうか。第3講では、EU等の環境保全型農業の取り組みも踏まえながら、これまでの日本の農業・農業政策の実際と課題、また現在の生産現場・自治体の取り組み等について学びつつ、日本の環境保全型農業の可能性について考えます。また、都市にとっての農業の重要性や、地元の都市農家を取り巻く厳しい状況を明らかにしながら、都市民と農業の関わりについて考え交流する場づくりを積極的に進めている都内の市民グループの方からもお話をうかがいます。
[略歴] 西尾道徳氏:東北大学大学院博士課程修了。1969年〜2000年に、農林水産省の農業研究センター、草地試験場、農業環境技術研究所に勤務。2000年4月に農業環境技術研究所所長を退職し、現在、筑波大学農林工学系教授。土壌肥料学。研究テーマは、農業生産と環境とのかかわりについての、農業生態系の構造の視点からの解析。1982年科学技術長官賞(研究奨励賞)受賞、土壌肥料学会賞受賞、日本土壌肥料学会前会長(1999年4月〜2002年4月)。著書に『有機栽培の基礎知識』(農文協)、『環境保全と新しい畜産』(情報協会)等。
※お申込は、メールで、ご氏名・ご住所・お電話番号
受講希望回を明記のうえご連絡ください。
※会場
東京都生協連会館
(中野区中央5-41-18/中野駅・新中野駅から徒歩6・7分)
最終講のみ、コープとうきょう新中野ビル
(中野区中央5-6-2・新中野駅徒歩2分)
参加費:全5回2,000円/1回500円
※全5講のテーマ
〔第1講 11月16日(日) 14:00〜17:00〕
環境問題と食・農の現在
〜 食の安全をめぐる複雑な構図を解き明かす
講 師 : 生源寺 眞一 氏
/東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
〔第2講 11月29日(土) 14:00〜17:00〕
地球環境と農業貿易・国際協力
〜 解決のかぎを握る
WTO・貧困問題との関係性にせまる
講 師 : 古沢 広祐 氏
/ 国学院大学経済学部 教授
特定非営利活動法人 環境修復保全機構
〔第3講 12月6日(土) 15:00〜17:30〕
環境保全型農業の実際と日本の取り組み
〜 日本の農業ははたして持続可能なのか?
講 師 : 西尾 道徳 氏 /筑波大学工学系 教授
すぎなみ都市農業研究会
〔第4講 12月14日(日) 14:00〜17:00〕
食品の安全・環境問題と
“リスク・コミュニケーション”
〜 21世紀の社会のあり方を問う、
市民による科学・リスクの評価とは何か?
講 師 : 平川 秀幸 氏
/京都女子大学現代社会学部 講師
角田 季美枝 氏
/有害化学物質削減ネットワーク
運営委員
〔第5講 12月20日(土) 14:00〜17:00〕
食品安全行政と消費者
〜安全・安心な食生活をもとめて
講 師 : 中村 靖彦 氏
/明治大学 客員教授、食品安全委員会 委員
日本生活協同組合連合会
【登録日】2003.09.26