一般財団法人環境イノベーション情報機構
≪塗装しない加飾≫塗装レス成形の技術動向とシボ加工・高機能化技術
【募集期間】| 2013.01.10~2013.02.25

★塗装レス(無塗装化)の意義と問題点!コスト・環境面(VOC等)からみた市場価値とは?
【講 師】
第1部 秋元技術士事務所 博士(工学)・技術士(化学) 秋元 英郎 氏
第2部 (株) 棚澤八光社 水走工場 技術部 部長 曽我部 三志 氏
第3部 金沢工業大学 副学長 工学部 機械工学科 教授・工学博士 山部 昌 氏
【会 場】
東京中央区立産業会館 4F 第3集会室【東京・中央区】
・都営新宿線 馬喰横山駅 地下通路経由 B4出口 5分
【日 時】
平成25年2月26日(火) 10:30-16:15
【聴講料】
【早期割引価格】1社2名につき54,600円(税込、テキスト費用を含む)
※2月12日を過ぎると【定価】1社2名につき57,750円(税込、テキスト費用を含む)
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第1部 ≪これぞ究極!加飾しない加飾技術≫ 塗装レス成形の現状とシボ加飾・高機能化、高転写成形によるヒート&クール技術
【1030-12:30】
講師:秋元技術士事務所 博士(工学)・技術士(化学) 秋元 英郎 氏
【キーワード】
1.シボ
2.転写
3.ヒート&クール
【講演主旨】
人々がモノを購入する理由は殆どがニーズではなく、ウォンツによる。すなわち、必要だから買うのではなく、保有して幸福感・満足感を得るために買うのである。加飾技術は製品に高級感・品格を付与する重要な技術であるが、これまでは如何にして安く本物に見せるかに注力されてきた。
最近は従来あった素材感とは異なる質感を表現するために表面シボの研究が進んでいる。これは、単に塗装を省いてコストダウンや脱VOCを目指すのではなく、デザイナーのイメージを忠実に転写する新しい価値の創造である。ここでは、塗装やめっきのような従来の加飾技術に対して「加飾しない加飾」という表現を用いながら、シボによる加飾と機能化および高転写成形であるヒート&クール技術について解説する。
【プログラム】
1.イントロダクション
1-1 加飾技術とは
1-2 加飾技術の分類
1-3 加飾技術の最新動向
1-4 モノづくりにおける「転写」の考え方
2.シボによる加飾技術 シボの加工方法
2-1 エッチング
2-2 セラミックスの利用
2-3 デジタルデータから直接形成するシボ
3.機能性シボ
3-1 新触感シボ
3-2 無反射シボ
4.高転写成形技術(ヒート&クール成形)
4-1 金型転写の思想
4-2 ヒート&クールのベネフィット
4-3 ヒート&クールの方式
5.加飾技術とオープンイノベーション
6.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
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第2部 プラスチック金型へのシボ加工技術―成形事例/高機能シボへの展開
【13:30-14:45】
講師: (株) 棚澤八光社 水走工場 技術部 部長 曽我部 三志 氏
【キーワード】
1. シボ
2. 低グロス
3. セラシボ
【講演主旨】
プラスチック製品への立体質感の付与が当たり前のように行われている現状において、表面デザインが単純な模様パターンから意匠性の高い皮革・木目・布地などの模様が要求されるようになってきた。近年、パターン転写技術の進歩に伴い、皮シボだけでなく、幾何学模様やヘアーラインなどの、従来三次元曲面に対して加工が難しいとされてきたシボを三次元曲面に対して加工することが多くなってきた。そして、意匠性だけではなく、耐傷つき性や親水性・好触感性などの機能も要求されるようになってきた。更に、高度な意匠性のシボパターンの需要は未だに高いため、エッチングに代わる工法の実用化も進められている。本講演では、これらシボ加工に関する現状と今後の展望について述べる。
【プログラム】
1.エッチング加工
1-1 エッチングによる金型へのシボ加工概要
1-2 シボの変遷
1-3梨地の変遷
2.エッチング加工による低グロス化への取り組み1【ナノフィール加工】
2-1 ナノフィールとは
2-2 ナノフィール加工の特徴
2-3 ナノフィール加工の加工例
3.エッチング工法を使用しないシボ加工技術【セラシボ加工】
3-1 セラシボ加工とエッチング加工の違い
3-2 セラシボ加工の特徴及びセラシボ加工の加工手順概要
3-3 応用技術
4.セラシボ加工を利用した低グロス化への取り組み【セラMAT処理】
4-1 セラMAT処理とは
4-2 セラMAT処理の特徴
4-3 セラMAT処理加工例
5.製品への直接シボ付与技術【バナトーン加工】
5-1 バナトーン加工とは
5-2 バナトーン加工の特徴
5-3 バナトーン加工の技術概要
5-4 バナトーン加工の加工例
【質疑応答 名刺交換】
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第3部 プラスチック射出成形品の無塗装品と塗装品との比較・表面性状評価(仮題)
【15:00-16:15】
講師:金沢工業大学 副学長 工学部 機械工学科 教授・工学博士 山部 昌 氏
【ご経歴】
・1979年東北大学大学院工学研究科修士課程修了
・1979年~1996年 日産自動車(株)
・1996年~現在 金沢工業大学
【キーワード】
1. アルミフレーク入り射出成形
2. 配向の可視化
3. 配向の制御
【講演主旨】
近年の環境問題の解決やコスト低減のため、部品の無塗装化が望まれている。アルミフレーク入り樹脂の射出成形品は、メタリック塗装と同等の光沢感を得るには多くの課題があるが、ここでは射出成形における成形因子(温度、粘度、速度)の変化と光沢感との評価を行い、アルミフレーク配向のメカニズムを明らかにする。そのメカニズムをもとに、配向制御に関する考察を行う。さらに、射出成形金型内の可視化技術を駆使して、そのメカニズムの妥当性を検証する。
【プログラム】
1.はじめに
1-1 無塗装化の意義と問題点
2.アルミフレーク入り射出成形品による無塗装化の試み
2-1 成形条件 材料
2-2 成形品の評価技術
2-3 成形品の評価結果
3.アルミフレーク入り射出成形品の配向制御
3-1 アルミフレーク配向のメカニズム
3-2 メカニズムをもとにした成形技術
3-3 成形品の評価結果
4.充填材入り射出成形品の流動可視化
4-1 可視化装置概要
4-2 可視化結果例
4-3 可視化結果の考察
5.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2013.01.15